イディッシュ文化
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イディッシュ文化(yidishkeyt)とは非ドイツ語圏のドイツ語方言であるイディッシュ語を母語とする人をはじめとする、アシュケナージ系ユダヤ人の文化。文学・音楽・演劇などを含む。現在、イディッシュ文化の中心はアメリカ合衆国・イスラエル・南アフリカなどに移っている。
西方ユダヤ人・同化ユダヤ人・改宗者を含むウィーン学派、ブダペスト学派、プラハのカフェ文化、ウィーン文化、世紀末文化、青年ウィーン(Jung Wien)などはもはや東方ユダヤ人のイディッシュ文化とは言えないが、地域的・時代的に重なるし、全く相互影響が無かったわけではないと思うので、全てを載せきれるわけではないが一応紹介だけをする(斜体で示す)。拡大するとアシュケナジムの文化すべてを紹介することになりかねないので、イディッシュ語による「ユダヤ性」を持った文化というものを中心に述べる。
英語版の「List of Austrian Jews」なども参照。西欧・東欧社会におけるユダヤ人の貢献・所産は「ユダヤ人」「アシュケナージ」の方も参照。
目次 |
[編集] イディッシュ(語)文学
- カテゴリー:Jiddische Literatur | Yiddish | Yiddish literature | Yiddish writers | Jewish film and theatre も参照
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年代と地誌に見るイディッシュ文学年譜
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[編集] 伝説・民話
- ヘルム(ヘウム)
- ゴーレム
[編集] ブコヴィナ・ガリチア・ポーランド
[編集] チェコ
[編集] オーストリア[編集] ウィーンのドイツ語文学
[編集] 青年ウィーン
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[編集] ドイツの西方イディッシュ語文学
- ハーメルンのグリクル Glückel of Hameln (西方ユダヤ人)
- エリヤ・レヴィータ Elia Levita
[編集] ロシア語作家
- ロシア文学も参照
- イサーク・バーベリ
[編集] ヘブライ語作家
- ヘブライ語文学(cat) | イスラエル文学(cat) | Category:Israeli writers | Category:Modern Hebrew writers | List of Hebrew language authors | List of Hebrew language poets | en:List of Hebrew language playwrights 参照
- イツハク・アルテル (1791-1851)
- アブラハム・レベンゾン (1794-1878)
- アブラハム・マプー Abraham Mapu (1808-1867)
- ミカ・レベンゾン (1828-1852)
- ペレツ・スモレンスキン Peretz Smolenskin (1842-1885年)
- エリエゼル・ベン・イェフダー (1858-1922) ; 現代ヘブライ語
- ミッシャ・ビン・ゴリオン (1865-1921)
- ハイム・ナフマン・ビアリク Hayyim Nahman Bialik (1873-1934) (イディッシュ語・ヘブライ語作家)
- シュムエル・ヨセフ・アグノン (1888–1970) - ノーベル賞作家 (イディッシュ語・ヘブライ語作家)
- イェヒエル・デ・ヌール (1917-2001) (イディッシュ語・ヘブライ語作家)
[編集] 外部リンク
[編集] 演劇・映画
上述のイディッシュ文学と連動していると考えられる。
- Category:Jewish film and theatreも参照 (ただ、ウリエル・アコスタなどセファルディム系演劇も含んでいる)
- イディッシュ劇場 Yiddish theatre
「ユダヤ劇場」あるいは「イディッシュ劇場」のある(あった)都市
西方イディッシュ語劇場の中には、キリスト教徒もいた;
- ヴィルナ
- ウッチ
- ワルシャワ
- クラクフ
- レンベルク
- ヤシ
- ブクレシュチ : 国立ユダヤ劇場 State Jewish Theater
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- ブカレスト・イディッシュ・スタジオ劇場 Bucharest Yiddish Studio Theater
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- テルアビブ - ヘブライ語劇団ハビマー(ハビマ劇団) Habima Theater もある
- ニューヨーク
- ヒーブルー・アクターズ・ユニオン Hebrew Actors' Union
[編集] 俳優・作家
- 映画、俳優
- シーリア・アドラー Celia Adler
- ヤコブ・アドレル(ヤコブ・アドラー) Jacob Pavlovitch Adler
- サラ・アドラー Sara Adler
- ソーニャ・アドラー Sonya Adler
- ステラ・アドラー Stella Adler
- イスライル・ベルコヴィチ Israil Bercovici
- ベルル・ブローダーとブローダー・ゼンガー Berl Broder & Broder singer
- リチャード・ドレイファス Richard Dreyfuss (イディッシュ劇場出身)
- モイシェ・フィンケル Moishe Finkel
- イジドア・ゴールデンバーグ Isidor Goldenberg
- アブラム・ゴルトファーデン Abraham Goldfaden
- ソヘル・ゴルトシュタイン Sokher Goldstein
- ヤコブ・ゴルディン(ジェイコブ・ゴーディン) Jacob Gordin
- ジョーゼフ・グリーン Joseph Green
- アンネッタ・グロドナー Annetta Grodner
- イスラエル・グロドナー Israel Grodner
- ペレツ・ヒルシュベイン(ハーシュバイン) Peretz Hirshbein
- モーゼス・ホロヴィッツ Moses Horowitz
- ヤコブ・スピヴァコフスキー Jacob Spivakofsky
- ベルタ・カリチ Bertha Kalich
- イダ・カミンスキ Ida Kamiński
- ソフィア・カープ Sophia Karp
- サム・カステン Sam Kasten
- デイヴィッド・ケスラー David Kessler
- ジョーゼフ・ラタイナー Joseph Lateiner
- オシップ・レルネル Osip Mikhailovich Lerner
- ケニ・リプツィン Keni Liptzin
- シドニー・ルメット Sidney Lumet (イディッシュ劇場出身)
- ルドルフ・マークス Rudolph Marks
- ウォルター・マッソー Walter Matthau (イディッシュ劇場出身)
- ソロモン・ミホエリス Solomon Mikhoels
- ポール・ミューニ Paul Muni | Moony Weisenfreund
- シグムンド・モグレスコ Sigmund Mogulesko
- モイシェ・オイシェル Moishe Oysher
- イスラエル・ローゼンベルグ Israel Rosenberg
- ルートヴィヒ・ザッツ Ludwig Satz
- アバ・シェーンゴルド Abba Schoengold
- アンネッタ・シュウォーツ Annetta Schwartz
- マーガレッタ・シュウォーツ Margaretta Schwartz
- N・M・シェイケヴィチ N.M. Sheikevitch
- ディナ・シュテティン Dinah Shtettin
- ヘルシュ・レイブ・シゲター Hersh Leib Sigheter
- ゾーロモン・シュトラーマー Solomon Stramer
- ヤコブ・スピヴァコフスキー Jacob Spivakovsky
- ヤコブ・シュテルンベルグ Jacob Sternberg
- ベッシー・トマシェフスキー Bessie Thomashefsky
- ボリス・トマシェフスキー Boris Thomashefsky
- ジェニー・ヴァリエール Jenny Valliere
- ヴェルヴル・ズバルジェル=エーレンクランツ Velvel Zbarzher-Ehrenkrantz
[編集] 主な作品
- ドナ・ドナ(劇中歌)
- ミレレ・エフロス Mirele Efros
- ディブック
- マイヤー・ランスキーの題材
[編集] 各地の民俗音楽の一員として
下の外部リンクはムジカーシュによるマラムレシュおよびトランシルバニアのユダヤ音楽の復刻版CDである。音楽にはハンガリー的・ルーマニア的要素がふんだんに取り込まれている。ユダヤ人はこうして地元の文化を積極的に活用し、同化・共存していたのである。
このように、モルダヴィア民謡や時にチャーンゴーの旋律とも共通点のあるような旋律が、ハシッドの踊りに用いられた。
[編集] クレズマー
- ブガリャスカ Bu(l)garească / Bulgarisch (ルーマニア以東に見られる踊り)
- イディッシュ民衆音楽;
- 我がシュテットル・ベルツ Belts, mayn shtetele Belts (サースレーゲンの踊り Szászrégeni tánc)
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- ロシア人のオルシャネツキー Olshanetsky 作詞、ハンガリー人のヤコプス Jacobs 作曲
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- ドナ・ドナ Dona Dona
- 煙草 Papirosn
- グロースヴァルダインへ Nach Großwardein
- 私のイディッシェ・ママ Mayn yidishe mome
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- Löw Pollack 作詞 & Jack Yellen 作曲
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- 参考;イディッシュ語の歌
[編集] シオニズムの歌とイスラエル音楽
イスラエルの国歌・ハーティクワーはベッサラビアとガリチア出身の二人が作詞作曲に関わり、モルダビア民謡の旋律が基礎に用いられたという。このようなポトカルパチア(カルパチアの北)の風土の中からシオニズムの賛歌も生まれていったと見ることもできる。
- ホラ
- マイム・マイム
[編集] 関連項目
- あわせて参照;ユダヤ音楽 Jewish music | シナゴーグ音楽 Synagogal music | ポーランドの音楽 Polish music | ベラルーシの音楽 | ハンガリーの音楽 Hungarian music | ルーマニアの音楽 Romanian music | ロマ
[編集] 宗教・哲学・思想
- ヴィルナのガオン
- バアル・シェム・トーヴ;ハシディズム
- ナフマン・ブラツラフ;ブラツラフ派
- マルティン・ブーバー
[編集] 政治・体制
例えばウィーンにも、もともと東方ユダヤ人の家系の者が多い。ビルンバウム、ブーバー、ヘルツル、ノルダウなどである。
- テオドール・ヘルツル
- アハド・ハアム Ahad Haam
[編集] 美術・建築
- 西方にて
[編集] 主な研究者、研究機関
- 上田和夫
- 野村真理
- 中澤英雄(なかざわ・ひでお)
- 佐藤康彦
- 西成彦(ポーランド文学・ロシア文学者)
- 沼野充義(ドイツ文学者)
- 邦高忠二
- みやこうせい
- 水野信夫(ユダヤ音楽全般の研究者。恐らく、彼以外にいないと思われる)
- YIVOユダヤ調査研究所
- ナショナル・イディッシュ・ブック・センター National Yiddish Book Center
[編集] 関連項目
- Yiddish culture(未執筆)
- Yiddish literature(未執筆)
- イディッシュ・ルネサンス Yiddish Renaissance
[編集] 参考資料
- "Kabbalah : An Introduction and Illumination for the World Today"〈Ponce, Charles〉
- 『カバラー―今日の世界のための序説と解明』(創樹社 / ISBN 4794305745)
- "The Penguin Book of Modern Yiddish Verse" - by アーヴィング・ハウ Irving Howe, Ruth Wisse, Khone Shmeruk / Penguin Group (USA) / ISBN 0140094725 - 多くの作家の作品の寄せ集め本。イディッシュ語と英語の対訳
[編集] 外部リンク
- Bay Area Theatre: A Traveling Jewish Theatre Background on Yiddish Poetry
- Henry Hollander Bookseller - Catalogue No_ 9 - Books in Yiddish
- イーディッシュ文学~群像社読者電子フリーペーパー「ロシア文学を読もう」
- 『英語青年-1983年11月別冊 特集:ユダヤ系アメリカ文学』[5]