イェヒエル・デ・ヌール
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イェヒエル・デ・ヌール(Yehiel De-Nur, 1917年xx月xx日 ルブリン - 2001年7月17日)はポーランド出身のイディッシュ語・ヘブライ語作家。 Yehiel Dinur(ディヌール)、Jehiel Dinur とも書かれる。もとの名前はフィネル Yehiel Finer。
最初、ナータン・ビルンバウムに代表される正統派ユダヤ教非シオニズム組織、アグダット・イスラエルに属し、イディッシュ語詩人としてスタートした。
アウシュヴィッツに二年間収容されたが、生還。以降ホロコーストの死者の代弁者となることを決意。
カー・ツェトニク K Zetnik, Ka-tzetnik, KZnik(KZ (Konzentrationslager 強制収容所) の人) というのは、イディッシュあるいはロシア語で、ユダヤ人が収容所の収容者を呼んだ言葉であるが、自身の囚人番号「135633」と合わせ、「カ・ツェトニック 135633」(Ka-Tzetnik 135633)というペンネームを名乗るようになった。
[編集] 作品
- "Atrocity" (ニーナ・デヌール Nina De-Nur により翻訳された)
- "Star Eternal" (ニーナ・デヌール Nina De-Nur により翻訳された)
- "Shivitti: A Vision" 『シヴィッティ―ある幻視』(1989年)― 自身が30年もトラウマに苦しみ、LSD治療を受ける過程を描いた作品。アドルフ・アイヒマンの裁判で証人として出廷し、証言台で失神してしまったエピソードが有名。