アシュケナジム
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アシュケナジム(Ashkenazim, אשכנזים)は、アシュケナージームとも言い、アシュケナジー(Ashkenazi, אשכנזי)の複数形。ディアスポラのユダヤ人の内、ドイツ語圏や、その他の東ヨーロッパなどに定住した人々やその子孫のこと。「ドイツ人」という意味である。伝統的にイディッシュ語を話していた。
アシュケナジムとセファルディムは、今日のユダヤ社会の二大勢力である。日本では一般に、前者がヨーロッパ系ユダヤ人、後者が中東系ユダヤ人を指す語だと漠然に思われているが、これは正しくない。どちらも先祖はヨーロッパに定住したユダヤ人である。
[編集] 歴史
アシュケナジムとは、元々、9世紀頃にライン川流域に定住したユダヤ人を指したが、後に東ヨーロッパにも移住するものが現れ、今日では白人系のユダヤ人を指す言葉になっている。尚、人種的には、アルメニアやトルコ系の人種に含まれる。アシュケナジーはアシュケナジムの単数形である。名の語源は、創世記(10:3)に見える。セファルディムのユダヤ・スペイン語(ラディノ、ジュデズモとも)に対し、イディッシュ語を特徴とする。
16世紀には、高い教養を持ったポーランドのユダヤ人が、ユダヤ世界の中心を担うようになった。
なおAshkenazyという苗字を名乗るユダヤ人の多くはセファルディムである。
[編集] 関連項目
東方ユダヤ教徒の歴史 History of Polish Jews
- ユダヤ人の歴史
- アシュケナジムの歴史
- 西方ユダヤ人の歴史
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- 東方ユダヤ人の歴史
- フランスのユダヤ教徒の歴史 Category:Jewish French history
- イギリスのユダヤ教徒の歴史 Category:Jewish British history
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