もう、しませんから。
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『もう、しませんから。』は西本英雄のルポ漫画作品。通称『もうしま』。
正式タイトルは『西本英雄のマガジン調査隊(仮) もう、しませんから。』である。2004年第40号から週刊少年マガジンの順番では一番最後のページにひっそりと連載中。実際に作者が体当たり取材(一部は遊び)で行ったことをそのまま漫画化したもので、カルト人気があるといわれる。また、自虐ネタが多いのも特徴。
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目次 |
[編集] 作品紹介
- あちこちを取材してマンガにする社会派ルポ集団として、突如結成されたマガジン調査隊(仮)。さまざまな取材を通して、マガジンの実態をおもしろおかしく暴く。
- 「単行本を出さない」という条件下で連載開始したものの、その後1万人の署名(そのうちの30票は、後藤記者、宮本記者の親戚、友人)を集め、必死の説得(西本の駄々)、そして読者の熱い要望によりようやく単行本化にこぎつけた。2006年12月現在、4巻まで発売されている。
- タイトルロゴは、File.46までは後藤記者が書いたものを使用していたが、File.47よりヴァンダレイ・シウバが筆で書いたのに変更した。
- 通常より5割増しで、西本が体当たり取材を敢行するということで、File.38から「激闘編」に入ったが、1月末に自然消滅した。「激闘編」に入っても、体当たり取材の回数が少しが増えた程度だった。
- 一度だけ、マガジン本誌が合併号の際にマガジンSPECIALにおいて同誌に連載している『お憑かれさん』の作者、島田英次郎と「もうしまVSもう島」という特別企画を行ったことがある。
- 真島ヒロの取材に行った際には、もうしまのアンサーマンガとして『RAVE』33巻に「真ぁ、島せんから。」という作品を書かれている。
- 2度目の取材の際にはPS3を賭けてバーチャファイター5で対決をするも、3勝2敗で惜敗し、真島にPS3の60G版(専用コントローラ付)をプレゼントすることになってしまった。その週の『FAIRY TAIL』の表紙には、西本及び後藤、宮本の両記者が登場した。
- 単行本化の際、ハリウッド映画や他社(講談社以外)の漫画のタイトルなどは、著作権または商標権など法的に問題のある表現も多いことから、たいてい伏字になる。
[編集] 登場人物
[編集] レギュラー
- 西本英雄
- この漫画の作者で主人公。しがない売れないギャグ漫画家。森川ジョージをはじめとした売れっ子漫画家にいつもいじめられる。いつも後藤記者や宮本記者に無茶なチャレンジを持ってこられる。美人がらみの取材だと張り切る。あだ名は「ポチ」。ジャンプ系の漫画をよく読む。女性を上手く描けない。それ故絵柄は“逆に個性的”とも取れる。
- 後藤記者
- 調査隊の自称リーダー。マガジンでは多くの漫画家を担当し、かつては森川ジョージの担当もしていた。西本が調子に乗り始めると強烈なツッコミでお灸を据える役割。ハシラ(ページ左右のコマ外の欄)のアオリ文章も担当していると思われる。
- 宮本記者
- 後藤記者のサポート的存在。高所恐怖症で高い所がらみの取材はとてつもなく嫌がる。一転して自分の趣味の取材になると話が止まらないほど。体育会系。
- スガマ
- 本作の単行本出版担当。サスペンダーとめがねがトレードマーク。
[編集] 準レギュラー(五十音順)
以下はすべて週刊少年マガジン(または他誌)に連載中の漫画家・漫画原作者。
- あかほりさとる
- 『神to戦国生徒会』の原作者(作画:高田亮介)。自他共に認める「外道」な性格で本作中でも様々な外道っぷりを発揮する。
- 赤松健
- 『魔法先生ネギま!』の作者(かつては『A・Iが止まらない!』『ラブひな』も描いていた)。西本によると、夫人はミニスカートの美女(らしい)。また、東京都内(23区内?)の最高級マンションに住んでいるらしい。
- 加瀬あつし
- 『ジゴロ次五郎』の作者。かつて少年マガジンにあったピモピモ広場のイラスト初代担当で、2代目担当だった西本英雄とはピモピモ広場における先輩・後輩の関係にあたる(かつては『カメレオン』『ポリ公マン』も描いていた)。
- 久保ミツロウ
- 『トッキュー!!』の作画(原作:小森陽一)。本当は女性であるが、作中では自らの希望で髭が付け加えられている。
- CLAMP
- 『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』『XXXHOLiC』の作者4人組。フリーマーケットの取材で西本に、映画『チャーリーとチョコレート工場』のフィギュアを提供したが「1万以上で売らないと許さん」という意外に悪どい所を見せた。
- 小林尽
- 『スクールランブル』の作者、顔出しNGのため、『スクールランブル』の登場人物である播磨拳児顔で描かれている。バスケが上手い。超好青年だが毎回最後で損をするタイプとして描かれている。
- 瀬尾公治
- 『涼風』の作者。通称「王子」。王子様っぽい美青年ということからそのように言われている(からかわれている?)。実は、かなりのウソつき。もうしまのギャグ担当を自認している。自身のホームページ上で平井堅に似ていると書いたことに対し、西本英雄はマガジン本誌の巻末コメントにおいて「平井堅似の男」と返した(これに対し、赤松健は似てなくもないとホームページ上でコメントし、CLAMPは担当は似ていないと言っていると同じくマガジン本誌の巻末でコメントをしている)。
- 真島ヒロ
- 『RAVE』、『FAIRY TAIL』の作者。ヒロ君、真島さんなどと呼ばれている。漫画の原稿を仕上げるスピードは速く、『RAVE』連載時も1回も休みがない上で読みきり作品を描いたり、コミックボンボンで『プルーの犬日記』を連載している。高校時代はヤンキーで、尾崎豊に心酔して学校の校舎を割ったり、バイクを乗り回してバイクを盗まれたりもした。かつてバンドを組んでいたことがあり、西本にバンド時代の映像を見せてほしいと言われ、嬉しそうに見せたりもした。
- 森川ジョージ
- 『はじめの一歩』の作者。記念すべき第一回の取材先である。西本をポチと呼び、よくいじめる。『はじめの一歩』の登場人物の鷹村守に性格が似ている。第1巻巻末に掲載されている裏話から絵が変わっている。ちなみに後藤記者と宮本記者は森川の担当経験者である。なお、コミックス4巻の表紙は彼によって描かれており、なんだかんだいって後輩思いに接している点も鷹村そっくりといえる。
- 山本航暉
- 『ゴッドハンド輝』の作者。原稿を仕上げるのが早いこととプロ級の麻雀の腕で知られている。もうしまにおいて『トッキュー!!』の久保ミツロウと組んだとき、久保が遅筆だったため、原稿の仕上がりが上手くいかなかった様子が描かれていた。男性のように描かれているが実は女性。
- 幸村誠
- 『ヴィンランド・サガ』の作者。かつて週刊少年マガジンでヴィンランド・サガを連載していたが、今は「月刊アフタヌーン」で連載している。すべての漫画に熟考するタイプであり、おまけの4コマ漫画でも時間をかけて原稿を仕上げる様子が『もう、しませんから。』で描かれている。
[編集] 単行本のみ
- おかん
- 単行本の内表紙と次巻予告に出てくる、謎の人物。裏表紙には西本が書かれており、ツッコミを入れる。モデルは、西本の母親ではない。
[編集] チャレンジ一覧
- M.I.Q.のマネースマートを体験
- 声優にチャレンジ(涼風、あかほり外道アワーらぶげ、Mr.インクレディブル(日本語吹き替え)など)
- トト!製作者とボウリング対決
- この漫画の単行本を出してもらう為の直談判
- 漫画宣伝のためのラジオ『ピートム.Comic Jack』出演
- 『スーパーサッカー』に出演
- 自身初のサイン会
- サメと泳ぐ
- K-1の武蔵選手と対決
- マガジン漫画家との麻雀対決
- フリーマーケットで原稿料を稼ぐ
- コナミデジタルエンタテインメントの音楽ゲーム『ポップンミュージック13 カーニバル』(プレイステーション2版)に自身が作詞作曲して歌う曲と自身がデザインしたキャラクターを収録(セイント★セイジのうた参照)
その他多数
[編集] 単行本
- もう、しませんから。 1巻 2005年5月17日発行 ISBN 4063635341
- もう、しませんから。 2巻 2005年11月17日発行 ISBN 406363602X
- もう、しませんから。 3巻 2006年5月17日発行 ISBN 4063636712
- もう、しませんから。 4巻 2006年12月14日発行 ISBN 4063637662
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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