びわ湖毎日マラソン
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びわ湖毎日マラソン(びわこまいにちまらそん)は、滋賀県で毎年、春先に開催されるマラソン大会。
[編集] 概要
大津市の皇子山陸上競技場を発着点に草津市の新浜を折返す42.195kmで争う。コースについては過去何度か変更されている。高低差も余り無くて高速コースと言われる。東京同様にこの大会でも滋賀の名所を通り、浜大津や石山寺等がその代表的な場所となっている。終盤には比良山系からの向かい風がランナー達を苦しめる。
オリンピックや世界陸上の男子代表選考会のラストマッチとして話題を呼んでいる。大会の模様はNHKで、実況中継される。
[編集] 大会の歴史
1946年に第1回が行われたことから、別名「日本最古のマラソン大会」ともいわれる。開始当初は単に「毎日マラソン」と言う名の大会で、開催地も大阪府であった。大阪開催時代は主催者である毎日新聞大阪本社前を発着点にしていた時もあった。
交通事情が悪化したことで1962年より滋賀県に開催地を定め、現在は「びわ湖毎日マラソン」が正式大会名である。1981年頃から1993年頃までは新人の登竜門的な大会で一線級の参加が見られなかったが、近年はオリンピックや世界選手権などの選考レースに格上げされ、アップダウンの少ない好コースに加え3月開催という事もあり、実業団の一線級の他、箱根駅伝で活躍した大学生の参加も多い。
なお、大きな国際大会の前哨戦や大会運営の予行演習として、会場が変更されたことがあった。
- 1963年と1964年は日本選手権、オリンピック選考会も兼ねて東京都で行われ、甲州街道を通る東京オリンピックと同じコースを走った。このときはTBSが中継を担当した。
- 1994年は広島アジア大会のリハーサルも兼ねて、広島にて「毎日国際マラソン」として開催された。
[編集] 歴代優勝者
回 | 年 | タイム | 名前 | 国籍・所属 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1946年 | 2時間44分57秒 | 古賀新三 | 日本・三井山野 | 大阪開催 |
2 | 1947年 | 2時間43分17秒 | 古賀新三 | 日本・三井山野 | |
3 | 1948年 | 2時間40分05秒 | 古賀新三 | 日本・三井山野 | |
4 | 1949年 | 2時間40分32秒 | 山田三郎 | 日本・岐阜青年 | |
5 | 1950年 | 2時間37分25秒 | 野田義一 | 日本・坂出クラブ | |
6 | 1951年 | 2時間32分41秒 | 浅井正 | 日本・中京商業高等学校教員 | |
7 | 1952年 | 2時間29分55秒4 | 内川義高 | 日本・三井山野 | |
8 | 1953年 | 2時間41分28秒 | 宇和博 | 日本・旭化成 | |
9 | 1954年 | 2時間27分56秒 | 浜村秀雄 | 日本・山口県教育委員会 | |
10 | 1955年 | 2時間26分32秒 | 広島庫夫 | 日本・旭化成 | |
11 | 1956年 | 2時間27分45秒 | 川島義明 | 日本・日本大学 | |
12 | 1957年 | 2時間31分20秒 | 広島庫夫 | 日本・旭化成 | |
13 | 1958年 | 2時間25分51秒 | 中尾隆行 | 日本・中京大学 | |
14 | 1959年 | 2時間30分06秒 | 広島庫夫 | 日本・旭化成 | |
15 | 1960年 | 2時間34分57秒 | 貞永信義 | 日本・鐘紡 | |
16 | 1961年 | 2時間29分27秒 | アベベ・ビキラ | エチオピア | |
17 | 1962年 | 2時間27分37秒 | 長田正幸 | 日本・八幡製鉄所 | この回から滋賀開催 |
18 | 1963年 | 2時間20分24秒8 | 君原健二 | 日本・八幡製鉄所 | 東京開催 |
19 | 1964年 | 2時間17分11秒4 | 君原健二 | 日本・八幡製鉄所 | 東京開催 |
20 | 1965年 | 2時間22分55秒8 | アベベ・ビキラ | エチオピア | |
21 | 1966年 | 2時間26分01秒6 | 御船芳郎 | 日本・リッカー | |
22 | 1967年 | 2時間25分53秒 | 御船芳郎 | 日本・リッカー | |
23 | 1968年 | 2時間13分49秒 | 宇佐美彰朗 | 日本・桜門陸友会 | |
24 | 1969年 | 2時間22分44秒 | 松原一夫 | 日本・全鐘紡 | |
25 | 1970年 | 2時間13分46秒 | アドコックス | イギリス | |
26 | 1971年 | 2時間16分45秒4 | 采谷義秋 | 日本・竹原高等学校教員 | |
27 | 1972年 | 2時間20分24秒 | 宇佐美彰朗 | 日本・桜門陸友会 | |
28 | 1973年 | 2時間12分03秒 | フランク・ショーター | アメリカ合衆国 | |
29 | 1974年 | 2時間13分24秒 | 宇佐美彰朗 | 日本・桜門陸友会 | |
30 | 1975年 | 2時間12分40秒 | 宇佐美彰朗 | 日本・桜門陸友会 | |
31 | 1976年 | 2時間15分22秒 | 宇佐美彰朗 | 日本・桜門陸友会 | |
32 | 1977年 | 2時間14分08秒 | リスモン | ベルギー | |
33 | 1978年 | 2時間15分15秒 | 宗猛 | 日本・旭化成 | |
34 | 1979年 | 2時間13分26秒 | 宗茂 | 日本・旭化成 | |
35 | 1980年 | 2時間14分33秒 | 弓削裕 | 日本・旭化成 | |
36 | 1981年 | 2時間14分38秒 | 松尾正雄 | 日本・九州電工 | |
37 | 1982年 | 2時間15分23秒 | 水久保美千男 | 日本・新日鉄八幡製鉄所 | |
38 | 1983年 | 2時間13分22秒 | 川口孝志郎 | 日本・中京高等学校職員 | |
39 | 1984年 | 2時間14分24秒 | 岩瀬哲治 | 日本・リッカー | |
40 | 1985年 | 2時間11分04秒 | 阿部文明 | 日本・日本電気HE | |
41 | 1986年 | 2時間14分55秒 | 渋谷俊浩 | 日本・雪印乳業 | |
42 | 1987年 | 2時間11分08秒 | 阿部文明 | 日本・日本電気HE | |
43 | 1988年 | 2時間12分41秒 | 瀬古利彦 | 日本・エスビー食品 | |
44 | 1989年 | 2時間14分31秒 | 小指徹 | 日本・ダイエー | |
45 | 1990年 | 2時間13分03秒 | エルブイク | ベルギー | |
46 | 1991年 | 2時間11分34秒 | ムラシャニ | タンザニア | |
47 | 1992年 | 2時間13分15秒 | オレイリー | アイルランド | |
48 | 1993年 | 2時間11分01秒 | オレイリー | イギリス | |
49 | 1994年 | 2時間11分05秒 | 鈴木賢一 | 日本・富士通 | 広島開催 |
50 | 1995年 | 2時間10分49秒 | 中村祐二 | 日本・山梨学院大学 | |
51 | 1996年 | 2時間09分32秒 | ピネイロ | ポルトガル | |
52 | 1997年 | 2時間08分05秒 | マルティン・フィス | スペイン | |
53 | 1998年 | 2時間08分43秒 | 小島宗幸 | 日本・旭化成 | |
54 | 1999年 | 2時間08分50秒 | マルティン・フィス | スペイン | |
55 | 2000年 | 2時間08分14秒 | マルティン・フィス | スペイン | |
56 | 2001年 | 2時間07分34秒 | アントニオ・ペーニャ | スペイン | |
57 | 2002年 | 2時間08分35秒 | 武井隆次 | 日本・エスビー食品 | |
58 | 2003年 | 2時間07分39秒 | ジャフェト・コスゲイ | ケニア | |
59 | 2004年 | 2時間07分42秒 | ホセ・リオス | スペイン | |
60 | 2005年 | 2時間09分00秒 | ジョセフ・リリ | ケニア | |
61 | 2006年 | 2時間09分15秒 | ホセ・リオス | スペイン |
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