WiBro
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WiBro(ワイブロ)とは、WiMAXを基礎に規格を拡張した、大韓民国独自の無線アクセスの一種。高速な通信が可能。
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[編集] 策定の背景
大韓民国で従来使用されていた2.3GHz帯(加入者無線用)の使用率が低下していた為、それを高速通信LAN用に再割当することとした。 もう一つの理由としては、IT839戦略の一環。海外企業に依存している移動通信分野でのチップにおいて「国内企業の国際競争力を高めるため」といわれている。 それは、かつて携帯電話のCDMA方式を大韓民国政府の支援もあったことで、世界の先陣を切って商用化し、CDMA方式携帯電話の生産量も世界で高いシェアを誇るに至った。しかし、基幹技術のチップの供給をアメリカのQualcomm社に依存した為、多額のロイヤリティを支払うこととなった。こういった構図を断ち切る為、独自規格を策定するに至ったのだと考えられる。
基礎の規格に関しては、複数の規格が検討されていた。しかし、国内で開発された規格が開発途上であったこと等の理由から、IEEE802.16eを基礎とするに至った。
政府機関である「ETRI(韓国電子通信研究院)」や電子メーカーの「Samsung」や国内の通信事業者「KT」などが協力し、この規格が誕生した。
[編集] 名称の由来
「Wireless Broadband」の略。
[編集] 規格詳細
- 使用周波数帯:2.3GHz帯
- 通信可能移動速度:60km/h
- 最大伝送距離:1km
- 最長伝送速度:約3Mbps
- 平均伝達速度:1Mbps
- 変調方式:広帯域OFDM方式
[編集] 商用サービス
首都圏からサービスを提供し、順次エリアを拡大予定。
- サービス開始:2006年4月または6月(事業者により異なる)
- 提供事業者
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- KT
- SKテレコム
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