Mafia: The City of Lost Heaven
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Mafia: The City of Lost Heaven(通称:マフィア)は、チェコ共和国のゲーム製作会社イリュージョン・ソフトワークスが発売したコンピュータゲーム。1930年代アメリカの禁酒法時代を背景に、タクシー運転手であった主人公トミーがマフィア組織の中で成り上がっていくストーリーである。1930年代のアメリカの街を再現したマップ、重厚なストーリーなどで評価は高い。
比較的同類のゲームGrand Theft Auto (GTA) とよく引き合いに出される作品であるが、キャラクターや車両の挙動や、車,武器などのモデリングがGTAと比べてかなり渋い設定となっている。BGMはスウィングジャズなどが用いられている。
[編集] 登場人物
- トーマス・アンジェロ(トミー)
主人公。元はタクシー運転手だったが、マフィア同士の抗争に巻き込まれ、裏の世界に足を踏み入れる。任務を着々とこなしドンの信頼を勝ち取って出世するが、その裏で良心の呵責に苦しむ。
- ポーリー
トミーの親友。トミーをマフィアの世界に引き込んだ人物でもある。キレやすい性格で、とんでもないことをやらかすこともしばしば。
- サム
トミーの仕事仲間。ポーリーの相棒で、3人揃って仕事をすることが多い。がっしりとした男だが無口。ファミリーへの忠誠は人一倍高い。
- ドン・サリエリ
サリエリ・ファミリーのボス。シチリアの出身で、人情深く、ファミリーの皆から尊敬されている。しかし、裏切り者には容赦しない冷酷な一面もある。街での勢力拡大のための任務をトミーに与える。
- フランク
ファミリーの顧問を務める物静かな紳士。 サリエリの幼馴染であり親友だったが、家族を人質に取った警察に脅されファミリーを裏切る。
- ヴィンチェンツォ
ファミリーの武器を管理する。サリエリの幼馴染で、シチリアの出身。ミッション開始時に訪れると、トミーに武器一式を貸し出してくれる。
- ラルフ
ファミリーの車を管理する。車の扱いにかけては天才的だが、他の事はまるで知らず、満足に話すこともできない。トミーに車の窃盗技術を教えてくれるほか、その見本とした車をミッションのために貸してくれる。
- モレロ
モレロ・ファミリーのボス。暴力的な手法で街での勢力拡大を狙い、サリエリ・ファミリーに敵対する。 かつてサリエリとは、当時ロストヘブンを支配していたファミリーに使える兄弟分だった。
- セルジオ
モレロの弟。港湾労働組合を支配している。兄の右腕となってサリエリ・ファミリーと敵対する。
- ルーカス・バートーネ
車の整備工場を営むイタリア系の男。トミーにいろいろな依頼をしてくる。その見返りに高級車の窃盗技術を教えてくれる。
- ルイージ
サリエリのバーの料理長を勤める。サラの父。
- サラ
ルイージの娘。よくバーを手伝いに来ていたが、その帰宅途中で暴漢に襲われかけ、トミーに救われる。その後トミーと結婚。