Shall We Dance?
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『Shall We Dance?』(シャルウィダンス)は、2004年のアメリカ映画。
日本映画「Shall we ダンス?」(1996年制作 監督・脚本:周防正行)のリメイク版。
米国における公開後5週間の興行収入$48,728,611。2005年4月23日日本公開。上映時間106分。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] あらすじ
シカゴで相続専門の弁護士ジョン・クラークは、仕事・家庭にも恵まれ、生活に何の不満もないはずであった、しかし、彼には何か満ち足りないものを感じていた。ある日、帰宅の電車から見える寂れた社交ダンス教室の窓に、物憂げに佇むひとりの女性ポーリーナを見つける。その美しい姿に目を奪われた彼は、衝動的に電車を降り、そのダンス教室を訪れ社交ダンスを家族にも会社にも内緒で習い始めることとなった。
期待に反して教師はポーリーナでなく年老いたミス・ミッツィが務め、また、始めたダンスは、他の生徒同様無様なものであった。しかし、練習を進めるにつれ社交ダンスに魅力を感じ始める。たまたまポーリーナと話す機会を得た際に、ダンスを彼女を誘うだしに使わないでほしいと厳しく言われ、自己嫌悪に陥りダンスをやめようとしたが、もはや彼にとってダンスは純粋に打ち込むべきものとなっていた。一方、ジョンの妻ビバリーは、浮気を疑い探偵を雇う。
ジョンは、周囲の勧めでシカゴ最大のダンスコンテストに出場することとなり猛練習を始める。その姿に、ポーリーナは失われていたダンスへの情熱を取り戻し、熱心に指導する。ダンスコンテストの当日、彼は練習の成果を見せ軽やかなステップを観衆に披露するのであるが、その観客の中には彼の妻と娘の姿があった....
- プロットは日本版オリジナルにかなり忠実ではあるが、文化背景の違いからか、テーマの置き方や伏線の使い方が微妙に異なり、完成された日本版に比べると、多少ぎこちない印象が残る。しかしながら、ジョンがポリーナの送別会へ行くためにはパートナーが必要だということで彼の妻をエスコートして送別会へ行くなど日本版にはない部分も若干ながら追加されている。
[編集] スタッフ
- 監督: ピーター・チェルソム
- 原作: 周防正行
- 脚本: オードリー・ウェルズ
- 音楽: ジョン・アルトマン、ガブリエル・ヤレド
[編集] キャスト
(出演者 ... 役名;日本語吹き替え<1996年の日本版で相当する出演者>)
- リチャード・ギア .... ジョン・クラーク ;杉山正平<役所広司>
- ジェニファー・ロペス .... ポーリーナ ;岸川舞<草刈民代>
- スーザン・サランドン .... ビバリー・クラーク ;杉山昌子<原日出子>
- スタンリー・トゥッチ .... リンク・ピータースン ;青木富夫<竹中直人>
- アニタ・ジレット .... ミス・ミッツィ ;田村たま子<草村礼子>
[編集] 日本語吹き替え版テーマソング
- 久保田利伸 - 「a love story」
[編集] こぼれ話
オリジナルの日本版でヒロインを演じた草刈民代が、ハリウッド版を最初に観た時、忠実にオリジナルを再現した事に感動して感泣してしまい、それを見ていた監督で主人の周防正行に「なんで、自分の出た時には泣かなかったのに、こっちで泣くんだ」と言われたと、ラジオ番組で発言している。
[編集] 関連事項
[編集] 外部リンク
- 米国サイト
- Shall We Dance(2004) at the IMDb(英語)