M-CABI

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

m-CABI
ポルノグラフィティ の アルバム
リリース	2006年11月22日
ジャンル	J-POP
時間	-
レーベル	SME Records
プロデュース	本間昭光
ポルノグラフィティ 年表
THUMPx (2005年)	m-CABI (2006年)	-

m-CABI(エム・キャビ)は、ポルノグラフィティの6thオリジナルアルバム。

2006年11月22日にリリースされた。

目次 1 概要 2 セールス 2.1 脚注 3 作品内容 3.1 収録曲 3.2 エキストラトラックCD（初回盤のみ） 4 仕様

[編集] 概要

• 前作「THUMPx」以降にリリースされたシングル「NaNaNa サマーガール」「ジョバイロ」「DON'T CALL ME CRAZY」「ハネウマライダー」、このアルバムの前月にリリースされたリードシングル「Winding Road」を収録。
• 『横浜ロマンスポルノ'06～キャッチ ザ ハネウマ～』などのライブ・イベントで、「年内にオリジナルアルバムを出す」と予告された作品。
• アルバムタイトルの由来は"Music Cabinet"(音楽のキャビネット)で、今回のアルバム制作にあたり、色とりどりの楽曲をアルバム1枚の作品として楽しめるよう整えたことに由来するものとなっている。また、「m」本来の意味は「music」であるが、製作が進むにあたり、人一人一人が好きな意味を考えてもよいというコンセプトも持たせたらしい。
• 初回盤は「NaNaNa ウィンターガール」を収録したエキストラトラックCD付き。

初回限定版￥3200　通常版￥3059

[編集] セールス

• 初動売上19.0万枚。
• 累計売上24.5万枚。
• 登場回数3回。
• 最高順位2位。

なお、初登場1位を獲得したのは今作と同日発売のCHEMISTRY^[1]のベストアルバム「ALL THE BEST」で、「SMEグループを代表する男性2人組バンドvsディオの激戦」と話題になった。また、同日にはゴスペラーズ^[2]のアルバム「Be as One」も発売されているが、これに対して「なぜSMEグループ内のレコード会社同士でつぶし合いをしなくてはならないのか」との声もある。

[編集] 脚注

1. ↑ CHEMISTRYは、SME傘下のデフスターレコーズ所属。
2. ↑ ゴスペラーズもSME傘下であるキューンレコード所属。

[編集] 作品内容

[編集] 収録曲

※印はシングル曲

1. m-NAVI 1 "Ride on!! Blue vehicle!"（作曲：岡野昭仁）

   --ここからBLUE SNOWまでは彼ら曰く「乗り物コーナー」。

2. ハネウマライダー ※　（作詞：新藤晴一　作曲：ak.homma）

   • 「ポカリスエット」(大塚製薬)のCMでおなじみの曲。

3. BLUE SKY （作詞/作曲：岡野昭仁）

   • 晴一曰く、「曲とアレンジは昭仁っぽいが、詩が昭仁っぽくない」曲。　　　　　

4. BLUE SNOW　（作詞：新藤晴一　作曲：ak.homma）

   • シスターのカップリング曲の天気職人を様々な角度から登場させており、強くファンサービスがされている。
   • アウトロのコーラスに「Baby.baby.Let's go (to) the Winding Road」という詞が聞き取れるが、

   これはm-NAVI2を挟んだ次の曲がWinding Roadであるからである。

5. m-NAVI 2 "Keep on having fun with the MUSIC CABINET"　（作曲：岡野昭仁）

   --ここからジョバイロまでは彼ら曰く「シングルコーナー」。

6. Winding Road ※　（作詞/作曲：岡野昭仁）　

   • アルバム収録にあたって、アルバムに合うようにリマスタリングされている。

7. 休日　（作詞：岡野昭仁　作曲：ak.homma）

   • 愛が呼ぶほうへと同時期に出来上がっていた曲。
   • この曲を聴いたツアー・スタッフに、「昭仁の歌詞は部屋の間取りまで分かるような曲を書くけど、晴一はよく分からない」と言われた。

8. NaNaNa サマーガール ※　（作詞/作曲：新藤晴一）
9. DON'T CALL ME CRAZY ※　（作詞/作曲：新藤晴一）　　　
10. ジョバイロ ※　（作詞：新藤晴一　作曲：ak.homma）

    • 今作についてインタビューを受けた中で、「ジョバイロの最初のイメージは"ジョバンニ"だった」と語っている。

11. m-NAVI 3 "Ready? Silvia, Geronimo, and Lily?" （作詞：新藤晴一　作曲：岡野昭仁）

    --ここから横浜リリーまでは架空の人物シリーズ。

12. 月明りのシルビア　（作詞：岡野昭仁　作曲：新藤晴一）

    • カセットテープ(MTR)でレコーディングされている。イントロ部分ではカセットをセットするときの音が使われている。これはレコーディングの器材が、かつてより良くなった最近ではあまりない音質の劣化を表現しようとしたために考え出された演出である。

13. Mr.ジェロニモ　（作詞/作曲：岡野昭仁）

    • 晴一曰く、「真面目なアイツ（昭仁）が前半ノリノリで勢いのままに書いて、後半はしっかりまとめようと机に向かって書いたじゃないかな。」とのこと。
    • 最後に昭仁の「フフッ」という笑い声が聞こえる。昭仁はこの曲のレコーディングがとても楽しかったらしい。
    • 自分で作詞・作曲をやっているが自分で書いて『意味が分からない』らしい。
    • 勢いだけで作ろうと思ったのであんまりテイクを多く録らなかった。　 　

14. 横浜リリー　（作詞：新藤晴一　作曲：ak.homma）

    • 歌詞は女性目線で書かれており、そのため、昭仁も曲中は女性っぽい言葉の言い回しをしている。
    • 晴一は「ホテルの女性が見えてきてそこから詞が出来上がっていった」と語った。
    • 昭仁は「晴一の中のイメージと強烈な歌詞をメロディに合わせるのは思っていた以上に難しく、自分としては、まだ、完全に歌いきれていない。」と語っていた。また、「これからLIVEで何度も歌う中で、いかに完成させられるか」とも語っている。
    • 当初の仮タイトルは「ジェロニモ」で、「横浜リリー」は「Mr.ジェロニモ」よりも先に制作された。

15. m-NAVI 4 "Let's enjoy till the end"　（作詞：新藤晴一　作曲：岡野昭仁　英語補作詞：Quanaca）

    --ここからグラヴィティまでは「最後まで楽しんでコーナー」。

16. ライン　（作詞：新藤晴一　作曲：岡野昭仁）

    • ミュージックステーションで唄われた。歌詞とメロディの完成度の高さからこのアルバムでは「横浜リリー」と並ぶ人気曲となっている。

17. グラヴィティ　（作詞/作曲：新藤晴一）

    • 新藤晴一が初めてメロディオンに挑戦。曲の最後に披露されている。歌詞を書く際晴一は、いしいしんじの「ぶらんこ乗り」などに影響を受けた。

[編集] エキストラトラックCD（初回盤のみ）

1. NaNaNa ウィンターガール　（作詞/作曲：新藤晴一）

   • NaNaNaサマーガールの続編であり、メロディも同曲と同じである。
   • イントロがグラヴィティのアウトロと同じメロディになっており、エキストラトラックとしてm-CABIの一部であるという事がアピールされている。
   • この曲では本人たちもドラムを担当しており、楽しくドラムが出来たとのこと。
   • 他の曲と比べてアルバム曲の中で収録に時間がかかった曲。

[編集] 仕様

• 初回限定生産盤 - BOX仕様

前作	ポルノグラフィティのオリジナルアルバム	次作
THUMPx