Gmail
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開発元: | |
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プラットフォーム: | 特に無し (ウェブアプリケーション) |
種別: | 電子メール、Webメール |
公式サイト: | https://mail.google.com/mail/ |
Gmail(ジーメール)はGoogleが開発し、2004年4月1日に開始されたフリーメールサービス。豊富なストレージ領域とAjax技術に基づいた拡張的なインターフェイスで知られる。WebメールとPOP3・SMTPに対応し、メール転送も可能である。商標などの関係から、イギリスやドイツでは名称がGoogle Mailとなっている。Gmailの競合サービスにはMSNのHotmailやYahoo! メールなどがある。
サービス開始当初は招待制だったが2006年8月に米国、インドネシアなど一部の国ではSMSで認証し登録できるシステムを採用。オーストラリア、ニュージーランド、日本では2006年8月23日に招待制からサインアップ制へ移行した。→ウィキニュース
目次 |
[編集] 特徴
- 大容量
- 開始時のメールボックス容量は1GBだったが2005年4月からはメールボックス容量を1GBから倍の2GBにすると発表した。また英語版のログイン画面を見るとメールボックス容量の増加を示すカウンターが表示されており、2GBを突破したメールボックス容量の増加が今なお進められている。
- ウィルススキャンサービス
- Gmailではメールサーバ上にサーバ用のアンチウイルスソフトウェアを備えており、メールの送受信時にウィルススキャンを行う。添付ファイルなどからコンピュータウイルスが検出された場合にはコンピュータウイルスの駆除を行う。
- 広告
- メールの内容に関連する広告を自動的に表示する。これにはプライバシー侵害ではないかという批判もある。
- 多言語対応
- 英語以外の多言語インターフェースについては、サーバーによって対応状況のバラつきが出たが、2005年4月5日付で日本語を含む13ヶ国語に対応し、現在38ヶ国語に対応している。
[編集] 機能
- 主要記事:Features of Gmail
Gmailは、その後にAjaxと呼ばれることになった、JavaScriptによるデータ処理、画面操作を大きく活用しており、既存のウェブメールとは大きく異なった操作性を確保している。そのため、ローカルのメールクライアントと比較しても操作に遜色がなく、日常的に大量のメールを扱っても、それほど支障はない。ただし、このために、一部のブラウザでは、機能の一部を利用することが出来ない。
- ラベル
- メールは「ラベル」で整理することができる。ラベルはフォルダと基本的には同じだが、ラベルはフォルダと違い一通のメールに複数付けることができる。例えばあるメールに「友人」のラベルと「写真」のラベルを付けておけばどちらのラベルからでも探し出すことができる。
- アーカイブ
- 不要になったメールは削除せずに「アーカイブ」することができる。アーカイブされたメールは受信トレイから消えるが削除されたことにはならないので、アーカイブされたメールが必要になったときは検索で取り出したり、「すべてのメール」欄で表示したりすることができる。
- スレッドビュー
- 「スレッドビュー」と呼ばれるメールの表示方法は Gmail の大きな特徴のひとつ。メールとそれへの返信メールを一つの「スレッド」としてまとめ、メールごとではなくスレッドごとに表示する物である。それぞれのスレッドを開くとメールでの会話がカードを重ねるように表示され、新着のメールはカードが展開され本文が表示される。
- キーボードショートカット
- Gmail ではマウスの操作に加えてキーボードでの操作が可能になっている。
- オートセーブ
- メールの内容が失われないように、メールを一定時間毎に下書きとして保存してくれる。このため、途中でブラウザを閉じても、書きかけのメールを再編集できる。
- オートコンプリート
- メールのアドレス欄を書くときに、以前に送ったことのあるアドレス先を自動で補完してくれ、簡易な操作でメールアドレスを入力することが出来る。
- スペルチェック
- 英語でメールを書く場合にスペルチェックの機能がついている。
- スター
- また閲覧したいメールに「スター」という印を付けておき、「スター付きメール」として、いつでも簡単にスターメールがプレビューできるようにする機能もある。
- 迷惑メールフィルタ
- 通常のフィルタ機能とは別に、迷惑メールを駆除する為のフィルタ機能を装備している。メール受信時に迷惑メールフォルダに振り分ける機能のほか、迷惑メールフィルタをすり抜けた迷惑メールを報告する機能があり、これにより、スパムの判断を強化することができる。
- チャット機能
- また現在、英語以外に日本語などのインターフェイスも対応し(一部未対応の言語もある)、GmailでGoogle Talkの機能を使うことができるようになっている(ただし一部使えない機能もある)。
[編集] 開発履歴
- 主要記事:History of Gmail
[編集] 商標問題
本来、Gmailという名前で世界展開する予定だったが、イギリスとドイツでは商標権の問題により「Google Mail」(googlemail.com)に名称が変更されている。ただし、原理上は、イギリス、またはドイツでも「xxxx@gmail.com」でもメールは届く。 日本国内でも90年代にGmailという名称のフリーメールサービスが存在していたがGoogleとは全く無関係であった。
[編集] Gmailの機能を利用するソフト
GMail Drive Gmailの豊富なデータ利用可能領域を外部ハードディスクとして使うソフト