BMW 801
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BMW 801はBMW社(独:ベー・エム・ヴェー、英:ビー・エム・ダブリュー)が製造したドイツの航空機用空冷エンジン。第二次世界大戦でドイツ軍機に搭載、使用された。
シリンダーは前後7本づつの2列で構成された二重星型エンジン。ボア×ストロークの双方とも156 mmで、総排気量は41.8リットル(2,560 in3)。出力は1,600~2,000馬力(1,176~1,471 kW)。派生型を通じ、重量はマウント部を含んで約1,250 kg、直径は約1.27 m。
BMWは1930年代にプラット&ホイットニー社製のホーネットエンジン(Pratt & Whitney Hornet)を製造するライセンスを取得した。1930年代中頃までにホーネットを改良したBMW 132を開発した。
1935年、ライヒ航空省(Reichsluftfahrtministerium)はより大型の星型エンジンを試作させるためブラモ社(Bramo)とBMWに資金援助を行い、ブラモ 329とBMW 139が開発が行われた。しかし、開発がスタートしてから間もなく、BMWはブラモ社を買収してブラモ社の技術者をBMWのプロジェクトに参加させた。このプロジェクトでBMW 132を複列化したBMW 139を航空省に提案することとなった。
当初、BMW 139は爆撃機や輸送機などの機種で使用することを想定していたが、計画の半ば頃にフォッケウルフ社のクルート・タンク(Kurt Tank)が戦闘機フォッケウルフ Fw 190のプロジェクトで使用を提案した。当時、星型エンジンを陸上戦闘機に搭載することは珍しく、その戦闘機のエンジンとしては正面のサイズが大きかった。しかし、タンクは空気抵抗を減らした流線形のエンジンに可能性を見出した。