20番・120番 (琉球バス交通・沖縄バス)

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20番・120番 (琉球バス交通・沖縄バス)（20ばん・120ばん (りゅうきゅう-こうつう・おきなわ-ばす)）は、琉球バス交通、沖縄バスが共同運行を行う沖縄島路線バスの路線である。当記事では2つの路線をまとめて記す。

20番の路線名は名護西線。120番の路線名は名護西空港線。

20番は那覇市の那覇バスターミナルを起点とし、「牧志駅(楠見薬局)」前を経由して国道58号を北上、名護市の名護バスターミナルに至る路線。120番は那覇市の那覇空港駅前（那覇空港(国内線旅客ターミナル前)）を起点とし、同市の那覇バスターミナル、牧志駅前を経由し国道58号を北上して、名護市の名護バスターミナルへ至る路線（下り線）。なお上り線のなかには、牧志駅ではなく久茂地(県庁)駅を経由する便もある。

20番は、2006年 7月10日のダイヤ改正により多くの運行本数が空港行きの120番に振り分けられたため、本数が激減した。120番も同年7月10日のダイヤ改正により那覇止まりだった20番から運行本数が多く振り分けられたため、空港~名護を結ぶ路線では高速バスよりも本数が多く遅い時間帯まで運行されるようになった。そのため、現在でも多くの利用者がいる。また平日には名護高校前を経由する牧志・名護高校経由線が20番は那覇発便に、120番は名護発便にある。高校経由線は休校日には、那覇発はそのまま本線として運行。名護発は15時50分を16時00分発にして本線として運行する。

[編集] 20番と120番の違い

20番の名護西線は那覇バスターミナルを起点とし、牧志駅を経由して名護バスターミナルに至る。120番の名護西空港線は那覇空港を起点とし、那覇バスターミナル、牧志駅を経由して、名護バスターミナルへ至る。20番を空港行きにしたものを120番と考えられる。名護高校経由は両系統にあり、系統によって南の発着地が違う。

[編集] 経緯

20番 (名護西線)

運行開始当初は琉球バス（現琉球バス交通）と沖縄バスは20番を同じ路線名で別々に運行(競合運行)していた。しかし、1998年 4月27日に、両社は効率的なバス運行を行うため、同じ時刻、同じ路線を走っているバスを再編し共同運行する計画を立てた。それによって、20番は琉球バスが運行していた34本と沖縄バスが運行していた25本を再編し、61本で共同運行を開始した。後ほど120番 (名護西空港線)の運行開始により一部振り分けられた。
2006年 7月10日に行われたダイヤ改正により多くの運行本数が120番に振り分けられた。そのため、本数が激減し、久茂地経由と名護発の牧志・名護高校経由がなくなった。名護行きの早朝の9便、那覇行きの最終2便だけが当系統である。

120番 (名護西空港線)

1998年 4月1日に当時、当系統番号を利用していた空港リゾート西線が、琉球バス（現琉球バス交通）、沖縄バス、那覇交通(現那覇バス)、東陽バスの4社の観光部門と北部観光バスが運行する空港リムジンバス(詳細は那覇空港リムジンバスを参照)に変更されたため廃止された。しかし、当時名護~空港間を結ぶ路線は111番 (高速バス)のみで不便だったため、名護~那覇を結んでいた20番 (名護西線)を空港まで延長する形で、1998年4月27日より運行が開始された。また、当時共同運行を一部開始していた、20番 (名護西線)の本格共同運行開始とともに、当系統も琉球バス、沖縄バスとの共同運行を開始した。
空港リゾート西線は、廃止される前の1997年 10月16日に、琉球バスと沖縄バスとの共同運行の計画が立てられていて、翌年の1998年9月1日より共同運行を開始する予定だった。この他にも20番 (名護西線)や21番 (名護東線)、77番 (名護東(辺野古)線)、111番 (高速バス)(当時はまだ、共同運行という形ではなく競合運行だった)の共同運行開始計画があった。しかし、空港リゾート西線が廃止されたためこの計画は自然消滅となり、実際に共同運行が開始されたのは20番 (名護西線)と111番 (高速バス)と当系統のみで、運行開始日も計画日よりも半年ほど早かった。
2006年 7月10日に行われたダイヤ改正により多くの運行本数が20番より振り分けられた。そのため、ほぼ全てが120番として運行されることになり、新たに名護発の牧志・名護高校経由ができた。

[編集] 年表

1998年 4月1日　120番 (空港リゾート西線)廃止。
1998年4月27日　120番 (名護西空港線)運行開始。20番 (名護西線)共同運行開始。
2000年 12月1日　バス停名が変更。(東急ホテル前→第一天久)
2006年 7月10日　ダイヤ改正。
2006年 9月1日　琉球バスの運行分が琉球バス交通へ運行を譲渡。

[編集] 主な経由地

20番 (名護西線)

牧志経由(本線)：那覇バスターミナル－牧志－泊高橋－嘉手納－ムーンビーチ前－万座ビーチ前－名護十字路－名護バスターミナル
牧志・名護高校経由：那覇バスターミナル－牧志－泊高橋－嘉手納－ムーンビーチ前－万座ビーチ前－名護十字路－名護高校前－名護バスターミナル

120番 (名護西空港線)

牧志経由(本線)：那覇空港－那覇バスターミナル－牧志－泊高橋－嘉手納－ムーンビーチ前－万座ビーチ前－名護十字路－名護バスターミナル
久茂地経由：那覇空港－那覇バスターミナル－久茂地－泊高橋－嘉手納－ムーンビーチ前－万座ビーチ前－名護十字路－名護バスターミナル
牧志・名護高校経由：那覇空港－那覇バスターミナル－牧志－泊高橋－嘉手納－ムーンビーチ前－万座ビーチ前－名護十字路－名護高校前－名護バスターミナル

[編集] 路線情報

20番 (名護西線)

日付	経由名	方向	行き先	始発	終発	運行本数
平日	本線	下り	那覇バスターミナル→名護バスターミナル	5：40	8：20	9本
	本線	上り	名護バスターミナル→那覇バスターミナル	19：30	20：00	2本
	牧志・名護高校経由	下り	那覇バスターミナル→名護バスターミナル	6：15	6：30	2本
土曜休日	本線	下り	那覇バスターミナル→名護バスターミナル	5：40	8：20	11本
土曜休日	本線	上り	名護バスターミナル→那覇バスターミナル	19：30	20：00	2本

120番 (名護西空港線)

日付	経由名	方向	行き先	始発	終発	運行本数
平日	本線	下り	那覇空港(国内線旅客ターミナル前)→名護バスターミナル	8：35	19：50	37本
	本線	上り	名護バスターミナル→那覇空港(貨物ターミナル前)	5：48	19：00	38本
	久茂地経由	上り	名護バスターミナル→那覇空港(貨物ターミナル前)	5：24	9：00	7本
	牧志・名護高校経由	上り	名護バスターミナル→那覇空港(貨物ターミナル前)	15：50		1本
土曜休日	本線	下り	那覇空港(国内線旅客ターミナル前)→名護バスターミナル	8：35	19：50	37本
	本線	上り	名護バスターミナル→那覇空港(貨物ターミナル前)	5：48	19：00	39本
	久茂地経由	上り	名護バスターミナル→那覇空港(貨物ターミナル前)	5：24	9：00	7本

[編集] 沿線上の施設

国内線旅客ターミナル前: 那覇空港; 沖縄都市モノレール那覇空港駅
公園前: 奥武山運動公園
那覇バスターミナル: 沖縄都市モノレール旭橋駅
県庁北口: 沖縄県庁; 沖縄都市モノレール県庁前駅
松尾: 国際通り
牧志: 沖縄都市モノレール牧志駅; 国際通り
安里: 国際通り
勢理客: 国立劇場おきなわ
第二城間: 浦添ショッピングセンター; サンエーマチナトショッピングセンター
白雲荘前: 独行法人沖縄科学技術大学院大学(仮称)
県立北部病院前: 沖縄県立北部病院
北部工業高校前: 沖縄県立北部工業高等学校
名護高校前: 沖縄県立名護高等学校
名護商業高校前: 沖縄県立名護商業高等学校

[編集] その他

2003年 8月10日の沖縄都市モノレール開業と同時におもろまち駅前広場発着の220番 (名護西おもろまち線)の運行計画があった。(琉球バスは方向幕も作成)しかし、那覇~名護という長距離運転をする運転手のための休憩所の設置ができなかったため結局運行は取り消しとなった。
2006年 4月26日にダイヤ改正が行われ、20番の運行本数のほとんどが120番に振り分けられる予定だった。しかし、計画は途中で中止された。その後、同年7月10日に同じ内容のダイヤ改正が行われた。