飯坂温泉
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飯坂温泉(いいざかおんせん)は、福島県福島市(旧国陸奥国、明治以降は岩代国)にある温泉。
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[編集] アクセス
[編集] 泉質
- 単純泉
[編集] 温泉街
駅前からの川沿いの道に、大型ホテルや旅館が並び、また飲み屋が数多く存在する。
古くから歓楽街温泉として花柳界が存在し、また戦後の高度成長期にはネオン街が形成されていたが、現在ではストリップ劇場などもまばらである。バブル崩壊後の団体客の減少やレジャー形態の変化により、歓楽街イメージの強い熱海温泉や鬼怒川温泉と同様、飯坂温泉も客足が減って苦境に立たされている。
[編集] 共同浴場
共同浴場は9つ存在する。そのなかでも鯖湖湯は飯坂温泉発祥の湯とされ、松尾芭蕉も浸ったとされる。日本最古の木造共同浴場であったが、平成5年に改築された。共同浴場は以下のとおりである。
- 鯖湖湯(定休日・月曜日)
- 天王寺・穴原温泉(定休日・水曜日)
- 仙気の湯(定休日・木曜日)
- 八幡の湯(定休日・火曜日)
- 大門の湯(定休日・木曜日)
- 十綱の湯(定休日・金曜日)
- 波来湯(定休日・火曜日)
- 切湯(定休日・月曜日)
- 導専の湯(定休日・金曜日)
入浴料金は、12歳以上大人が200円、12歳未満子供が100円に設定されている。鯖湖湯には入口に入浴券を購入できる自動販売機が設置されているが、他の共同浴場では自動販売機が設置されていないので、近くの商店やコンビニエンスストアであらかじめ入浴券を購入しなければならない。
[編集] 歴史
日本武尊が東征の際に発見したとされる。
都の方にもその名は知られ、平安時代の和歌で用いられた、みちのくの温泉の枕詞「さはこのゆ」とは、飯坂にあった佐波来湯(現在の鯖湖湯)であるという。
江戸時代には、松尾芭蕉も奥の細道で同地に寄っている。近世では、ヘレン・ケラーが2度訪れたこともある。
戦前には、ボーリングによる源泉の乱開発によって枯渇の危機を迎えたことがあったが、その後の規制によって源泉保護が行われている。
[編集] 関連項目
[編集] 名所
- 鯖湖湯
- 医王寺
- 旧堀切邸
- 明治・大正ガラス美術館
[編集] 外部リンク
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