須賀川市立第一中学校
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
福島県須賀川市立第一中学校(ふくしまけんすかがわしりつだいいちちゅうがっこう)は、福島県須賀川市に所在する市立中学校。 略称「一中」。 教育目標として、知性、友愛、健康の3つを掲げる。
部活動が非常に盛んであり、その成果は諸大会において発揮され明示されている。 運動部に柔道部・野球部・ソフトボール部・バスケットボール部(男子)・バスケットボール部(女子)・サッカー部・バレーボール部・卓球部・剣道部があり、文化部に、美術部・コンピュータ部・合唱部・吹奏楽部がある。 生徒はいずれかの部活動に必ず所属しなければならないことになっている。
目次 |
[編集] 沿革
[編集] 柔道部リンチ事件
2003年10月18日、柔道部に所属する女子生徒が足をくじいているところへ、当時14歳であった柔道部部長の少年が女子生徒を頭から落ちるように投げるなど暴行を加え、女子生徒を意識不明(急性硬膜下血腫)の状態にした。母親が学校に呼び出され娘を確認したとき、すでに呼吸困難で意識不明の状態であった。その時点ではまだ救急車は到着しておらず、病院への搬送が大幅に遅れた。
学校側は虚偽の調査報告を教育委員会に提出し事件の隠蔽を図った。しかし、被害者の弁護士やマスコミにより事件の内容が発覚。その後、2005年に福島県警が教師らに対し書類送検を行った。なお、加害者の少年は未成年のため、処分保留となった。2006年現在、学校側は被害者家族に対し正式な謝罪・事故原因の説明は無い。
なお、女子生徒は、2006年現在なおも意識を回復しておらず、女子生徒の母親がヘルパー資格を取得し女子生徒の介護をしている。
2006年両親は県と市、けがを負わせた元男子部員とその母親を相手取り60年分の介護費用を求めて訴訟を提起した。
この事件は、訴訟のニュースが伝えられた2006年8月31日頃から2ちゃんねる等で取り上げられた。その後有志による支援活動が行われており、女子生徒の下に手紙や折り鶴などが届けられた。(金銭支援は裁判中であるとの理由から、被害者の両親に断られた。)
2006年9月度におけるgooでの急上昇キーワードランキング(9月内で著しく検索数が増えたキーワード)では「須賀川市立第一中学 柔道部」という検索キーワードが1位となった。
[編集] 主な卒業生
- 市村喜雄 須賀川市議会議員
- 円谷幸吉 マラソン選手
- 鈴木央 漫画家