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雪駄(せった)は、履物(草履)の一種。裏面に皮を貼って防水機能を与え、鼻緒の裏に留金(後金)がついている。
水を打った露地で履くために千利休が考案したといわれ、主に茶人や風流人が用いるものとされたが、現代では男性が着物を着る場合にはかならずといっていいほど雪駄が用いられる。
江戸時代には江戸町奉行所の同心がかならず雪駄を履いており、「雪駄ちゃらちゃら」(後金の鳴る音)は彼らのトレードマークであった。現在は愛知県津島市が全国の雪駄生産の半分強を占めている。