量子化
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量子化(りょうしか、英:Quantization)
- 物理学において、古典力学で連続量と考えられていた物理量が、量子力学の量子条件に合わせて離散的な(とびとびの)値になること。連続量を不連続量で表す近似ではない。ミクロの世界が本質的に不連続になっていると考えなければならない。なお、古典力学の理論から量子力学の理論に移行するための手続きそのものを指す場合もある。具体的には正準量子化、経路積分量子化、確率過程量子化などが存在する。
- 情報理論において、アナログデータ(連続量)をデジタルデータなどの離散的な値で近似的に表すこと。離散値としてとりうる値の範囲を広げると(例えば値をあらわすのに用いるビット数を増やすと)、一般に量子化の精度を上げることができる。
- データ圧縮においては、値の精度を落としてより少ない(粗い)区間に分け直すこと。元の区間に戻すことを逆量子化と呼ぶ。
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