遮光器土偶
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遮光器土偶 (しゃこうきどぐう)は、縄文時代につくられた土偶。一般に土偶といえばこの型のものが連想されるほど有名な型である。イヌイットが雪中行動する際に着用する遮光器のような目をしていることからこの名称がつけられた。
遮光器土偶は主に東北地方から出土し,縄文時代晩期のものが多い。その特徴は上述の遮光器のような目に加え,大きな臀部,乳,太ももと女性をかたどっていることである。また,胴部には紋様が施され,朱などで着色された痕跡があるものが多い。大型のものは中が空洞になっている。焼く際にひび割れをしないようにするためだと考えられている。完全な状態で発見されることは稀で足や腕など体の一部が欠損していたり,切断された状態で発見されることが多い。多産や豊穣を祈願するための儀式において土偶の体の一部を切断したのではないかと考えられている。
[編集] 主な出土場所
- 亀ヶ岡遺跡 - 青森県つがる市 -重要文化財。遺跡名は正式には亀ヶ岡石器時代遺跡。
- 手代森遺跡 - 岩手県盛岡市 -重要文化財。
- 恵比須田遺跡 - 宮城県田尻町 -重要文化財。
- 泉沢貝塚遺跡 - 宮城県石巻市 - 県指定重要有形文化財。