赤穂城断絶
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赤穂城断絶(あこうじょうだんぜつ)は1978年の東映制作の時代劇映画。従来のオーソドックスな忠臣蔵の内容を実録調に撮った深作欣二監督作品。
主演の大石内蔵助役には、「柳生一族の陰謀」でも深作欣二と組んだ萬屋錦之介が抜擢された。大石内蔵助暗殺に暗躍する吉良家家老・小林平八郎を演じた渡瀬恒彦はこの作品の演技により、キネマ旬報賞助演男優賞と第21回ブルーリボン賞助演男優賞を受賞した。
解説
深作欣二としては今までの忠臣蔵とは違った新しい解釈の作品に仕上げたかったようだが、初めて大石内蔵助を演じる事になった萬屋錦之介が従来の物語を要望したため、結果的に本来のオーソッドックスな内容に仕上がった。それでも何か変化のあるものにしたかった深作は単なる美談調の作りにはせず、ドキュメンタリータッチの実録調でこの映画を撮り、仇討ちを公儀幕府への反逆として描いた。
それでも不完全燃焼のままでいた深作は1994年に「忠臣蔵外伝 四谷怪談」を監督した。