赤毛組合
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赤毛組合(あかげくみあい, Red-Headed League)は、アーサー・コナン・ドイルの小説シャーロック・ホームズシリーズ作品の一つである。「ストランド・マガジン」1891年8月号初出。『シャーロック・ホームズの冒険』(1892年)に収録。出版社によっては「赤毛連盟」「赤髪組合」との邦題もある。
ワトスンが結婚している間の話で、ちなみに作者はこの作品を自薦の中で第2位としている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] あらすじ
1890年のある日、ホームズたちの家にジェイベズ・ウィルソンという燃えるような赤髪の男が尋ねてくる。ウィルソンは自分が体験した不思議な出来事を語る。彼は質屋を経営しているが、質屋の従業員から「赤毛組合」という髪の毛が赤い人のための互助組織の話を聞き、毎日赤毛組合のオフィスで数時間ブリタニカ百科事典を書き写すだけで給料をくれるという話にとびつく。しかし数週間で赤毛組合は突如閉鎖してしまったため、ホームズにこの奇妙な組織の正体を調べてほしいという。ホームズは調査を始め、質屋の周りをうろうろとする。この組合の裏には、実は大規模な犯罪が潜んでいた。
[編集] 登場人物
- ジェイベズ・ウィルスン
- ダンカン・ロス
- ジョン・クレイ(ヴィンセント・スポールディング)
- ピーター・ジョーンズ警部
[編集] 備考
いわゆる「赤毛トリック」はここから生まれた。ドイル自身このトリックを他に二度(三人ガリデブと株式仲買店員で)使っている。