誠道塾
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誠道塾(せいどうじゅく、英称:World Seido Karate Organization)は、アメリカのマンハッタンに本部を置く空手団体である。1976年に日本の空手家中村忠により設立された。正式には「世界誠道空手道連盟誠道塾」。日本を含む世界17カ国に支部を持ち、およそ2万人の道場生がいる。
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[編集] 設立の経緯
フルコンタクト空手の祖と呼ばれる国際空手道連盟極真会館の初代師範代であった中村は、1966年に単身渡米し、ニューヨークに道場を開く。後に極真会館北米本部を設立し、北米における極真空手の普及に尽力する。
渡米後、マスコミの力を借り組織が巨大化し始めた極真会館本部の商業主義とは意見が合わず、1975年に開催された第1回全世界空手道選手権の成功をもって極真会館を脱退し、理想の空手道普及を目指し1976年に誠道塾を設立する。
[編集] 沿革
- 1966年 - 中村が極真会館初の海外正師範代としてニューヨークに渡り、ブルックリンアカデミーミュージックにて道場を開く。
- 1971年 - マンハッタンにて極真会館北米本部を設立する。
- 1976年 - 極真会館から脱退し、誠道塾を興す。同時に道場を現在地に移転する。
- 1987年 - 誠道塾ベネフィット基金を設立する。
- 1996年10月20日 - リンカーンセンターのエイブリーフィッシャーホールにて20周年記念式典を開催。また、10月20日がニューヨーク市の「世界誠道空手記念日」として公式に認定される。
- 2006年6月6日 - 30周年記念式典を開催予定。
[編集] 理念
「誠道」とは中庸における以下の言葉を由来とする。
誠者天之道也 誠之者人之道也 (誠は天の道なり これを誠するは人の道なり)
「尊敬」「愛」「従順」を基本理念とする。「人間空手」を標榜し、老若男女や障害を問わず生涯を通じて学べる空手を追求している。安全性を重視し、例えば緑帯以上でなければ組手を行わず、その場合でも必ず防具を着用するよう指導している。
[編集] 級・段位
定められた稽古時間の練習を行うことで、昇級審査を受け、合格すれば昇級することができる。昇級時には帯の色および呼称が次のように変化する。
- 10級 - ホワイト
- 9級 - アドバンス・ホワイト
- 8級 - ブルー
- 7級 - アドバンス・ブルー
- 6級 - イエロー
- 5級 - アドバンス・イエロー
- 4級 - グリーン
- 3級 - アドバンス・グリーン
- 2級 - ブラウン
- 1級 - アドバンス・ブラウン
誠道塾において長期間研鑚を積み、技術面・精神面共に認められた者は、昇段審査を受けることができる。昇段後は帯色がブラックになる。また、段位に応じて次のような呼称をもつ。
- 初段 - 先輩
- 四段 - 先生
- 五段 - 教士
- 六段 - 準師範
- 七段 - 正師範
- 八段 - 首席師範
この他、少年部では少年初段位、少年二段位がある。
[編集] 日本における活動
独立後、あえて日本の空手界とは距離を置いていたため、日本における誠道塾の知名度は高くない。そのため、一部地域で同好会的な活動が行われるに留まっていた。現在では東京をはじめとする各地に正式な支部が設立され、国内大会も開催されるようになっている。
[編集] 関連項目
- 中村忠 - 会長
- ウィリアム・オリバー - 元・首席師範