観音開き
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観音開き(かんのんびらき)とは、扉などが中央からちょうど左右に2分されるような形で開閉する方法。またそのような形で開閉するもの・扉・戸のことである。障子のようにレールがあるものではなく、ドアのように支点を軸とする。観音菩薩像を納めた厨子の多くが、このような形の扉を持っていることに由来する呼称である。両開き戸、フレンチドアともいう。
扉1枚あたりの面積を小さくしながら、開口部を広く取ることができるため、狭いところで広く開けたい場合に有効である。
自動車のドアにも、少数であるが観音開きが採用されたものがある。開口部が広いため、乗りやすいという利点があるが、英語では、自動車の観音開きドアを「Suicide door」(自殺ドア)と呼ばれている。これは事故を起こした時、後ろの席の人間が車外に投げ出される、また走行中にロックが外れると、風圧によって勝手にドアが開くことがあるなど危険が大きいためである。
関連項目
- 料理における観音開きは、魚の切り身や鶏肉などの厚い素材に中央から左右に包丁を入れて両側に開いて薄くすること。またその切り方。
- 俳諧における観音開きは、連句において付句が打越に戻る事をいう。扉付とも言われる。
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