複合語
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複合語(ふくごうご)とは、語構成において単純語2つ以上によって形成された語をいう。合成語の下位分類の一つ。
[編集] 日本語の複合語
[編集] 複合語の成分
複合語をつくる場合、もとの単純語の語形を変化させる場合があるが、変化の仕方は決まっている。動詞は学校文法でいわゆる連用形であり、「~ます」の「ます」を除いた部分である。四段動詞ではイ段音、一段動詞(二段動詞)ではイ段もしくはエ段音である。形容詞はその語幹であり、「い」や「く」を除いた部分である。名詞の場合はそのまま使われる。
[編集] 成分間の関係
- 並列関係 - 成分同士が対等の関係にあるものをいう。並列関係にある場合、連濁は起きない。
- 草木・赤白・田畑・尾頭…
- 従属関係 - 成分同士が対等でなく、一方がもう一方に従属しているものをいう。
- 買い物・着物・安売り・うれし涙…
- 円高(円が高い)・雨降り(雨が降る)…
- 山登り(山を登る)・田舎育ち(田舎で育つ)…
- 複合動詞 - 2つの動詞が結び付いてできた動詞をいう。日本語では非常に種類が多い。
- 切り倒す・ふりかける…並列的
- 引き始める・押し続ける・作り上げる・書き上げる…従属的(前項が基本的な意味、後項が文法機能などを担う)