補欠合格
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補欠合格(ほけつごうかく)とは、主に私立学校(主に私立大学)の受験において、正規の合格者が辞退した場合に入学が認められる補欠として合格すること、又は正規の合格者が入学を辞退した場合にその代わりとして新たに合格とされることである。追加合格とも。補欠合格して入学した場合を、補欠入学などと言う。また受験以外の、様々な採用・選抜試験等で補欠合格に類似した制度は利用されている。
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[編集] 私大受験における補欠合格
補欠合格の方式は、私大毎に詳細は分かれるが、大別すると以下に記す2種類に分かれる。前者は東京圏の大学、後者は東京圏以外の大学で多い。
[編集] 補欠合格者をあらかじめ発表
上の文にある「正規の合格者が入学を辞退した場合に入学が認められる補欠として合格すること」のケースである。
この場合、正規合格者の発表と同時に、補欠合格者が発表される。そして補欠合格者は、正規合格者の欠員に応じて、順次正規合格扱いに繰り上げられる。
この場合では、受験者の補欠合格者の中での順位がわかる場合(「慶応方式」)と、わからない場合(「上智方式」)がある。繰り上げは入試成績が上位の者から行われていくので、自分がどの位置にいるのかは入学できるかどうかに直結するが、補欠合格者内での順位が発表される大学は少ない。
この場合は、補欠合格者は入学できるとは限らない。極端な例を挙げると、正規合格者が全員入学してしまえば、補欠合格者は 1 人も入学できないのである。
[編集] 欠員に応じて補欠合格者を補充
上の文にある「正規の合格者が入学を辞退した場合にその代わりとして新たに合格とされること」のケースである。
この場合は、正規合格者の入学状況に応じて、順次補欠合格扱いとする旨のことが受験者に通知される(改めて補欠合格者が発表される場合もある)。基本的には欠員 1 人に対して補欠合格 1 人という方式で補充されていくので、この場合、補欠合格者は全員入学することが出来る。ただし、連絡があるまでは、自分が補欠合格なのかどうかは全くわからない。