菩提
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菩提(ぼだい)とは、サンスクリット語でボーディ(bodhi)の音写。
悟りの果としての智慧のこと。この智慧は無上の悟りなので、特に阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)という。また、覚りを啓いた仏の境地を表すことから、涅槃と同義と考えられた。
菩提の反対語は煩悩である。大乗仏教、とくに密教においては煩悩即菩提といい、煩悩(迷い)と菩提(さとり)は而二不二(ににふに)といって二つであってしかも二つではないと説く。
[編集] 菩提心
菩提心(ぼだいしん)とは、菩提(悟り)を強く求めるこころのこと。天台宗系の宗派の多くではこのときの心とは、一念のこと。
- 発菩提心
- 発菩提心(ほつぼだいしん)とは、菩提を求める心を発(おこ)すこと。略して発心(ほっしん)ともいう。悟りや智慧の獲得をめざして道を歩むこと。修行を始めること。衆生が成仏を願う心のこと。悟りを得るための条件として第一に発菩提心があげられる。
[編集] 菩提を弔う
亡くなった方が涅槃に向かうよう供養すること。また先祖代々の墓所のある寺を菩提寺と呼ぶ。