荒神山 (滋賀県)

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荒神山（こうじんやま）とは、滋賀県彦根市中部の琵琶湖側にある標高263mの山。

古くは平流山（へいるやま）と呼ばれていたが、奈良時代、行基（ぎょうき）が山頂に奥山寺を開山した際に、三宝（さんぽう）大荒神の像を祀ったことから荒神山と呼ばれるようになった。

山頂には荒神山神社とテレビ局等の電波塔がある。山頂には、日夏町と稲里町の山道から車でものぼれる。
山麓には、唐崎神社（とうざきじんじゃ）・千十寺（せんじゅうじ）・天満天神社（てんまてんじんじゃ）・稲村神社（いなむらじんじゃ）などがある。
周辺には、宇曽川や曽根沼、野田沼などがある。
荒神山の南丘陵地には、弥生式土器の破片・馬具・金環・祭器などが出土した荒神山古墳がある。

サイクリングコースが山の周りにある。また、ハイキングコース、ウォークラリーコースが山中にいくつかある。

彦根市荒神山公園は、野球場・テニスコート・運動場・公園や、彦根市子どもセンターがあり、レジャースポットとなっている。
県内の学校やスポーツ少年団の子供達が、合宿やキャンプなどに利用する滋賀県立荒神山少年自然の家がある。

４月の上～中旬には、桜の花が咲き乱れ花見スポットとなる。６月の末日には、水無月祭（みなづきさい）がある。

[編集] 荒神山の環境保護に尽力した人物

明治時代に、貧困から生活が成り立たなくなった荒神山の周辺の住民達が、荒神山の木を競って伐採して売ってしまっため、荒神山は「はげ山」となってしまった。それが原因で、山崩れなどの災害が続発するようになった。これを危惧した大橋利左衛門が、村民達を集めて「山に木を植えよう！」と呼びかけたのである。そして、利左衛門は、雨の降る日も風の吹き荒れる日も、毎日山林を見まわり、アカマツを植林してまわったのである。やがて、その利左衛門の行動が、村民達心を動かし、村民達も植林に協力するようになった。そして、３７才の若さでこの世を去った大橋利左衛門の「荒神山を緑の山によみがえらせた」功績を称え、昭和３７年、宇曽川の天神橋のたもとに石碑がつくられた。