若田部昌澄
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
若田部 昌澄(わかたべ まさずみ、1965年 - )は、経済学者。専門は経済学史。
神奈川県出身。1987年に早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。その後、早稲田大学大学院経済学研究科、トロント大学経済学大学院博士課程修了。2000年より早稲田大学政治経済学部助教授。厳格な講義をすることで知られており、一部学生には恐れられている。2000年前後の経済政策論争においては、岩田規久男や野口旭らと共に、リフレーション政策支持の論陣を張る。特に、著書『経済学者たちの闘い』において、それまで無味乾燥で今ひとつ現在の政策形成過程に意味をなさないと捉えられてきた経済学史という学問が本来持つ力を、一般に改めて印象付けた点は高く評価されよう。竹森俊平の著書『経済論戦は甦る』と共に、経済学史の観点から現在の経済政策論争を読み解いた名作である。
目次 |
[編集] 著書
[編集] 単著
[編集] 共著
- 『経済学入門』(東洋経済新報社 2000年)
- 『税とは何か』(藤原書店 2003年)
[編集] 共編著
- 『エコノミスト・ミシュラン』(太田出版 2003年)
[編集] 共訳
- 『テラスで読む経済学物語』(日本経済新聞社 1991年)
- 『七つの資本主義』(日本経済新聞社 1997年)