東洋経済新報社
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東洋経済新報社(とうようけいざいしんぽうしゃ、略称・東洋経済)は、ビジネス書専門の出版社である。正式商号は、株式会社東洋経済新報社、英語表記は、"TOYO KEIZAI INC."
主な刊行誌として、『週刊東洋経済』、『会社四季報』などがある。
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[編集] 本社
- 郵便番号103-8345 東京都中央区日本橋本石町一丁目2番1号
[編集] 沿革
1895年11月、のちに政治家に転身し立憲民政党総裁となる町田忠治によって創業され、旬刊『東洋経済新報』(のちの『週刊東洋経済』)を創刊。
1921年11月、株式会社に改組し、三浦銕太郎主幹が代表取締役に就任した。
[編集] 週刊東洋経済
『週刊東洋経済』は、経済の専門雑誌。歴代の主幹(社長兼編集長)に、日本の軍国主義を批判した三浦銕太郎や石橋湛山、高橋亀吉など。現在発行されている週刊誌のなかでは日本で最古だが、販売面では1位の『日経ビジネス』、2位の『週刊ダイヤモンド』の後塵を拝し、低迷を余儀なくされている。ただし、他のマスコミ各社が及び腰なクリスタルグループの偽装請負問題や、トヨタ自動車において近年多数発生している諸問題(リコール大量発生、リコール隠しなど)などを積極的に取り上げる姿勢を評価する読者もいる。
[編集] 会社四季報
投資家のための企業情報誌。四半期ごとに刊行されるため『四季報』と呼ばれている。全上場企業を網羅し、業績予想などの企業データを掲載。創刊は1936年(昭和11年)。
日本経済新聞社が『日経会社情報』を発行し始めたとき、「四季報はなくなるのでは」などと噂されたが、今でも類似誌で7割強という圧倒的トップの座を守り続けている。証券会社やオンライン証券の利用率も極めて高い。なお、「会社情報」の業績予想は会社予想だが、『四季報』の業績予想は『四季報』のオリジナルである。2005年、ダイヤモンド社が類似の『ダイヤモンド「株」データブック全銘柄版』を発行した際、『四季報』の内容を用いていると訴えた(後にダイヤモンド社が剽窃を認め謝罪して、裁判では和解している)。ちなみにダイヤモンド社「株データブック(全銘柄版)」は第3号をもって休刊となった。
[編集] 就職四季報
学生のための就職情報誌。「四季報」を名乗っているが、年に1度しか刊行されない。女性版も存在する。
[編集] 関連項目
[編集] その他
「東洋経済日報社」という会社があるが、関係は全くない。