花やか梅ちゃん
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『花やか梅ちゃん』(はなやかうめちゃん)は師走冬子(しわす とうこ)の4コマ漫画作品。双葉社の雑誌「まんがタウンオリジナル」で2003年7月号から2006年9月号(最終号)まで連載され、同誌廃刊後は「まんがタウン」に掲載誌を移し、2006年10月号から連載開始された。
タイトルを決めるために数日を要し、多数の候補で迷い疲れて「もう『花屋マンガ』でもいい」と作者があきらめかけた時、担当編集からの電話での提案で決まったという。
タイトルの「花やか」は、「華やか」と「花屋か?」をかけている。
目次 |
[編集] 作品概要
花屋「すずらん」の春巻 梅は、とても元気な看板娘。ある日、暑さで立ちくらみを起こして立ち寄ったダメサラリーマン・桐山 勇悟が気になるものの、互いの性格のせいでなかなか大きな進展はなく……?
おっとりした母・桜や、しっかりしすぎている妹・桃たちと、梅・勇悟のドタバタでラブコメな毎日を楽しく描く作品。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 主な登場人物
- 春巻 梅(はるまき うめ)
- 「すずらん」の看板娘。元気が取り柄で、花の知識が豊富。1月1日生まれ。
- 美的センスがまったくないため、おまかせの花束を作らせると「でろり~ん」とした不気味なものが出来上がり、商品にならない。
- 編み物は形はよいがデザインセンスがダメ。料理も味はよいが見かけがダメ。
- 26歳だが、外見は高校生か中学生。
- 力持ちで、堆肥の大袋4つを軽々と運べる。
- 匂いに敏感で、桐山がギンモクセイの下を通ったり、うどんを食べたりしたことを言い当てた。
- 酔っ払うと、花の名前を次々と言い続ける。
- 髪はシャンプーではなく、ラベンダーの石けんで洗っている。
- 実母は早くに亡くし、父が桜と再婚。桜とは血がつながっていない。
- 父の形見のすずらんのコサージュを、会ったばかりの桐山にあげた。一目ぼれか?
- クリスマスには「金」の文字を編み込んだセーターを桐山にプレゼントした。
- すずらんの開店以来、ずっと店の手伝いをしていたため、桐山に誘われるまで映画館に行ったことがなかった。
- 時々、大きなクマのぬいぐるみを抱き枕代わりに抱いて寝る。
- 桐山 勇悟(きりやま ゆうご)
- 顔はいいが、仕事(普通の会社の営業)はまるでダメなクズサラリーマン。成績が悪いため、いつも貧乏。
- しばしば、借金取りに追いかけられている。
- 夏場の外回り中、立ちくらみを起こして「すずらん」に水を求めて立ち寄った。
- 梅に、いきなり「キリヤマン」というあだ名をつけられた。
- 貧乏なのを知られた梅に、「すずらん」でのアルバイトをすすめられ、受けた。
- 時給は、アルバイトのスタート時でわずか30円。さらに、桃に口答えをしたため10円引かれて20円に減額されたが、後に梅と桜の口添えがあり120円になった。
- アルバイトを続けるうちに、梅と相思相愛になっていった。
- 21歳だが、梅よりも大人の顔をしている。桃には「老け顔」と言われた。
- 花の名前よりも、虫の名前に詳しい。
- 桃とは仲が悪く、桃を「チビ」(時には「ドチビ」や「クソチビ」)と呼ぶ。
- 1日遅れで梅の誕生日を知った時、自分の髪を留めていたリボンをプレゼントしたが、それはクリスマスケーキの箱のリボンであった。貧乏ここに極まれり。
- リボンをプレゼントしてからは、髪は輪ゴムで留めている。
- 梅の家族の事情を聞いてから、約1か月はすずらんから離れていたが、時給アップの話を聞いて再び姿を現した。
- 春巻 桃(はるまき もも)
- 梅の異母妹。小学1年生。守銭奴。
- 「すずらん」の経理を一手に引き受けるしっかり者だが、金銭感覚のない母や美的センスのない姉には苦労している。
- 花の知識は、あまりない。
- 貧乏人は嫌いで、桐山も敵視している。桐山を「クズ男」と呼ぶ。
- 金の話になると、なぜかメガネを着用する。
- 美容院に行くのはもったいないと思っていて、髪が伸びると、梅にフローリストナイフで切ってもらっている。
- お年玉では、株を買う。新札の香りが好き。
- ラベンダーのポプリを入れたクマのぬいぐるみを抱いて寝る。これは梅が父親から誕生日プレゼントにもらったもののお下がり。
- 春巻 桜(はるまき さくら)
- 梅の継母で、桃の実母。
- 金銭感覚がまるでないが、未亡人パワー全開で、客からは現金以外のものをよく得ている。
- 花の種類をまったく知らず、客の要望と全然違う花を売ることもあるが、客は喜んで持ち帰ってしまう。
- 常連客の名前も覚えていない。
- ひっつめ髪とメガネは「男よけ」らしいが、年々効果が薄れている。
- 料理は苦手。
- 柊部長(ひいらぎぶちょう)
- 桐山の上司。社内では鬼部長と呼ばれている。
- 花が好きで、すずらんの常連客。
- 部下の桐山は、大恩ある親友の弟に当たる。
- 春巻 桐至(はるまき とうじ)
- 梅や桃の父。故人である。花屋「すずらん」を開店した。
- バラ公園で、空腹で倒れている桜と出会い、結婚した。
- 桐山と雰囲気が似ているらしい。
- 桃が生まれる前に亡くなった。
[編集] 主な舞台
- すずらん
- 花屋。桜と結婚した後、梅の父が開店した。
- 店名は「すずらんの花のように、家族が仲良く並んで幸せに暮らせるように」との願いが込められている。
- 春巻家と一体で、奥が梅たちの生活スペース。
- リビングルームにも花があふれている。サイドボードの上にはすずらんの鉢植えがあり、その隣にはマトリョーシカ人形が置いてある。
[編集] 書誌情報
単行本 - 双葉社より「アクションコミックス」として刊行されている。第1巻は、この作者の双葉社からの初の単行本である。
- 第1巻(2005年8月12日発行) ISBN 4-575-93955-2
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