船体
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船体(せんたい)とは、船の中で、櫓・帆・エンジンなどの動力部分や、軍艦での銃砲などの装備を除いた、これだけあれば水に浮くことができる部分。
船体には、木材など水に浮くものを使用することが多かったが、鋼板やガラス繊維製のものが増えてきた。これには、木材自体が鋼板などに比べ高価になってきたことが挙げられる。
構造上、一つの船体のみをもつ通常の船舶のことを単胴船(たんどうせん)といい、船体を複数個平行に繋いだ船を多胴船(たどうせん)といい、以下のものが挙げられる。
- 双胴船
- 三胴船・・・通常の船体を三個平行に繋いだ船である。ふつうは、中心の船体が大型のもので、脇の船体は小型のものが多い。
多胴船の特徴として、同じ幅の単胴船に比べて喫水線が浅くても船体間のバランスが取れていれば船体が小型でも安定することが挙げられる。
船体には重力と浮力の二つの力が加わる。船体が静止しているならば重力と浮力が等しい状態である。このとき、重力の中心である重心と浮力の中心は同一鉛直上にあるものの、位置が違っている。