自転
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自転 (じてん) とは自ら回転すること、及びその状態。
惑星などのほとんどの天体は自転している(例外的にはくちょう座X-1は自転していない[1])。例えば、太陽以外の恒星やブラックホールの中に、自転が確認されているものがある。また、パルサーは高速で自転する中性子星と考えられている。
天体の自転の中心となる軸のことを自転軸(じてんじく)と言い、自転を一回する時間を自転周期という。このとき、自転周期は360度回転する時間であって、太陽に対して同じ方向を向くまでの時間ではない。例えば地球が一回自転する間に地球は同じ方向に公転しているので、自転周期は1日よりも短くなる。
[編集] 地球の自転
地球の自転は太陽の天球上での見かけの移動を作り出し、これによって昼と夜が生まれる。また自転により生じる慣性力である遠心力やコリオリの力は地球上のあらゆる運動に影響を及ぼす(大気や海流の流転に合わせる事で、静止衛星となる)。また地磁気も地球の核の回転による電磁誘導で発生するとする説が有力である。
[編集] 地球の自転速度
- 赤道1700km/h
- 日本1400km/h
前述の理由から、地球が一回自転するのにかかる時間は約23時間56分となっている。