耀徳郡
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耀徳郡(ヨドク・ぐん、요덕군)は朝鮮民主主義人民共和国咸鏡南道の郡。
[編集] 地理
咸鏡南道の南西部、朝鮮民主主義人民共和国統治区域(朝鮮民主主義人民共和国は大韓民国の統治区域も自国領土と主張している)の中部に位置する。狼林山脈の山々がそびえる内陸部に位置しており、東は金野郡(旧・永興郡)・定平郡に接しており、そのさらに東が東朝鮮湾である。また、南は水洞郡、西は平安南道の新陽郡・孟山郡、北は平安南道の寧遠郡・大興郡に接し ている。
[編集] 強制収容所
耀徳郡は政治犯の強制収容所である第15号管理所の所在地として知られており、人権侵害の実態が問題視されている。
特に同管理所から出所後、韓国に亡命した安赫・姜哲煥の証言により第15号管理所の人権侵害の実態が詳しく語られ、日本人拉致事件などと並んで共和国の人権問題が問題視されるきっかけとなった。また、最近同管理所の人権侵害を描いたミュージカル「耀徳ストーリー」が製作、上演された。
ただ、最近、第15号管理所が解体されたという報道(朝鮮日報「耀徳政治犯収容所解体移動説」)もある。