線文字A
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線文字A | ||
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タイプ: | 未解読 | |
言語: | ||
時期: | 紀元前18世紀から紀元前15世紀頃 | |
子の書字システム: | おそらく 線文字B |
線文字A(せんもじA、Linear A)は、およそ紀元前18世紀から紀元前15世紀頃までクレタ島で用いられていた文字である。
イギリスの考古学者サー・アーサー・エヴァンズは、1900年のクノッソス発掘に際して、3種類の文字群を発見し、それぞれ聖文字式文字(ヒエログリフィク)、線文字A、線文字Bと命名した。線文字Aは、クレタ各所の広い範囲に渡って出土しているため、クレタの共通文字とされる。線文字Bは1950年代にマイケル・ヴェントリスによって解読された。線文字Aと線文字Bには共通する文字があるものの、文字が刻まれた粘土版自体の品質が悪く、数も少ないこと、文章の体裁に一定の法則が成り立っていないことなどから、解読には至っていない。