納沙布岬

納沙布岬の碑（2002年4月撮影）

納沙布岬灯台（2005年10月撮影）

左からオドケ島・萌茂尻島・秋勇留島（2006年3月撮影）

納沙布岬（のさっぷみさき）は、北海道本島最東端の岬。根室半島の先端、東経145°49′、北緯43°22′に位置。

根室市に所属し、珸瑤瑁（ごようまい）水道（ロシア名ソビエト海峡 пр.Советский）を挟んだ海の向こうには現在ロシア連邦の実効支配が続いている歯舞諸島を望む。歯舞諸島貝殻島まではわずか3.7kmしか離れておらず、ロシアの巡視艇が海上に頻繁に姿をあらわす。

望郷の岬公園、四島のかけはし、納沙布岬灯台、北方館、望郷の家、平和の塔などが置かれ、夏季は多くの観光客が訪れる。また元旦には北海道一早く初日の出を拝める場所として、「納沙布岬初日詣」がおこなわれる（一般人が自由に訪問できる場所としては日本最東端だが、緯度が高いため日本一早いわけではない）。

北方館並びに望郷の家2階では、双眼鏡（無料）が設置され、ここから歯舞諸島の水晶島(7km)を見ることが出来る。平坦な島の上に、ロシアの監視塔や、レーダー施設を見ることが出来る。

またこの辺りの海域は、日本海域とロシア海域が共に200海里を取る事が出来ない海域の為、岬から歯舞諸島との間に日・露中間線（事実上の国境線）としてのブイがある。日本の漁船がこれを超え、無許可で操業するとロシア側に拿捕される事件が度々起こっている。

また、納沙布岬灯台の沖合いには、2003年 4月18日に座礁したロシア船が岩場に乗り上げたまま放置されており、その様子を納沙布岬灯台ライブカメラで逐一観察できるようになっている。

四島のかけはしと祈りの火（2002年4月撮影）

[編集] 四島（しま）のかけはし

世界平和と、いわゆる「北方領土」返還を祈念するために作られたシンボル像。高さ13ｍ、底辺の長さ35ｍ。建設が決定してから3年の歳月を経て1980年 9月27日に竣工した。特殊耐候性鋼板製。四島とは国後島、択捉島、色丹島、歯舞諸島のこと。

像の下には「祈りの火」と呼ばれる点火灯台がある。この火は1972年 5月15日に沖縄県波照間島から採火したもの。アメリカ占領下から日本復帰へとげた願いをこめて、全国の青年団によるキャラバン隊の手により運ばれた。その時のカンテラが種火ともに北方館に展示されている。

「全国民の北方領土返還に寄せる固い決意を返還実現の日まで燃やし続けよう」という事で当初は24時間点灯されていたが、現在は燃料（ガス）経費の節約のため、北方館の開館時間（9：00～17：00）のみ火が灯されている。また、四島のかけはし横に、訪問者の浄財を募るポストが併設されている。

この「納沙布岬」は、日本の地理に関連した書きかけ項目です。この記事を加筆・訂正などして下さる協力者を求めています。