神霊教
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神霊教(しんれいきょう)は、大塚寛一が1947年に開教した神道系の新宗教である。
大塚教祖の「御神力」により数々の奇蹟が起きるとされ、「実証の超宗教」「奇蹟の殿堂」を名乗っている。かつては「ガンは切らずに治る」のスローガンでも知られていた。
大塚教祖は、戦前、「大日本精神」と題した不戦の建白書を、わが国の指導層に送付し、三国同盟や米英開戦に反対した。言論統制厳しい最中にもかかわらず、逮捕も投獄もされなかった。このまま進めば、日本は開国以来ない大敗を招くと警告し、新型爆弾が投下され大都市は焦土と化すと予言した。しかし、時の指導層はこの警告を受け入れず、わが国は敗戦を喫した。 戦後、昭和22年に神霊教を開教。生来の「御神力」で奇蹟を現し、信者を救済。昭和40年代、世界に共産革命の嵐が吹き荒れる時代に、早くも共産主義の崩壊を予言した。革命と亡国の危機を乗り越えるべく、「日本人は日本精神に返れ」と訴え、全国で連続講演会を実施した。
大塚教祖は、宇宙の根本理法を「真理・神の道」と呼ぶ。日本に伝わる日本精神は、真理・神の道が人間生活によく表われたものとする。そして、「真の日本精神」は日本を再建し、21世紀の世界を救う、唯一の指導原理である、と説いている。 昭和47年に逝去した後も尚、様々な奇蹟が起こり、21世紀の今日も続出しているとされている。
[編集] 参考文献
- 大塚寛一著『真の日本精神が世界を救うーー百ガン撲滅の理論と実証』 イースト・プレス、2006。ISBN 4872576896
- 神霊教信者一同著『神霊教入門―本当の幸せがここにある』イースト・プレス、2000。ISBN 4872572122
- 山岡荘八監修、現代宗教研究所編『奇蹟の泉―大塚寛一と神霊教』 フェイス本社、1965。
- 菅原通済監修『実在する奇蹟』 創思社、1968。
- 上之郷利昭著『教祖誕生』講談社(『新潮45』初出の「『全学連』去ってキャンパスに『神霊教』」を収録) ISBN 4103670010 ISBN 4061857398
[編集] 備考
世界基督教統一神霊協会(統一教会、統一協会)と混同する人が時々いるが、両者は無関係の全くの別団体である。
[編集] 外部リンク
- 神霊教(公式)