社会革命党
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社会革命党 (しゃかいかくめいとう。露:СР, эсер、ラテン文字翻字:SR, eser) はロシアの革命政党。エスエル、エスエル党ともいう。エスエル(СР)はСоциал-Революционная партия(ソツィアル・レヴォリュツィオーンナヤ・パルチヤ、社会革命党)もしくはその構成員であるСоциалист-Революционер(ソツィアリスト・レヴォリュツィオネール、社会主義者・革命主義者)の略。
ナロードニキの流れをくみ、革命運動を推進、テロ部隊としてボリス・サヴィンコフらによる社会革命党戦闘団が形成され、ヴャチェスラフ・プレーヴェやセルゲイ大公等の要人を暗殺したが、ロシア革命後はボリシェヴィキと対立、弾圧された。
戦闘団のリーダーのエヴノ・アゼフが秘密警察のスパイでもあった。
戦闘団のサブ・リーダーのサヴィンコフは、亡命して自由・祖国擁護同盟を組織し、ロシアに潜入し、レーニンの暗殺未遂事件をはじめ、反ボリシェヴィキの闘争を継続する。
また、マリア・スピリドーノワ率いる社会革命党左派(左翼社会革命党、左翼エスエル)は、ボリシェヴィキと共にロシア十月革命後の革命政権の主要な一翼を担うが、ボリシェヴィキの専制的体質に対し、非合法の反ボリシェヴィキ闘争を継続している地下アナキスト団と連携して抵抗運動を続けるが、その後、武装蜂起し、弾圧される。
[編集] 書籍
- サヴィンコフ『テロリスト群像・戦闘団の全貌』
- ニコライェフスキー『革命のユダ・アセーフ』
- スタインベルグ『左翼エスエル戦闘史』
[編集] 関連
- 社会革命党左派
- マリア・スピリドーノワ
- ロシア革命
- ウラジーミル・レーニン
日本語における同音異義語についてはSLを参照。
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