石川九楊
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石川九楊(いしかわ きゅうよう、男性、1945年(昭和20年)-)は福井県今立郡今立町(現・越前市)生まれの書家・書道史家。京都大学法学部卒業、京都精華大学教授・同大学表現研究機構文字文明研究所所長。
[編集] 石川九楊の書論
明治期に西洋文化が日本に流入する中で書道もその影響を受けて 西洋の造形芸術論的な立場から理解されるようになった。 石川はこのような西洋的な視点からの書論を超えて、筆蝕(蝕の正確な表記は饋の偏に虫、JIS規格外なので表記不能、以下筆蝕と表記) や言葉を重視した独自の書論を展開している。
[編集] 主な著書
- 『書の終焉―近代書史論』同朋舎出版 ISBN 4810408507 (1990/07)
- 『書とはどういう芸術か―筆蝕の美学』中公新書 中央公論社 ISBN 4121012208 (1994/12)
- 『書字ノススメ』新潮文庫 新潮社 ISBN 4101483132 (2000/10)、単行本は(1995/09)
- 『書に通ず』新潮選書 新潮社 ISBN 4106005697 (1999/08)
- 『日本書史』名古屋大学出版会 ISBN 4815804052 (2001/09)
- 『一日一書』二玄社 ISBN 4544020360 (2002/05)