石垣島天文台
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石垣島天文台(いしがきじまてんもんだい)とは、自然科学研究機構国立天文台、石垣市、石垣市教育委員会、NPO法人八重山星の会、沖縄県立石垣少年自然の家の5者の連携の運営による新しいタイプの天文台。
昼間の見学は自由である。夜間は天体観望会が行われ、深夜は研究観測が行われる。
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[編集] 概要
2006年4月1日より公開を始め、5者による連携という新しい形態での運営によって、生涯教育や学校教育、さらにはアマチュア観測家との連携も踏まえた活動を推進することを目的に設置された。また、一般観望時間以外は、緯度が低く、黄道が高いため、惑星科学や太陽系天体を中心に観測を行う施設でもある。
また、国立天文台水沢VERA観測所のVERA観測点の一つである石垣局が先に設置されており、こちらは相対VLBI法によって、銀河系の精密マップを作成することを中心に観測が行われている。その他のVLBI観測としては、地殻変動等を精密に捉え、日本全体におけるプレート移動等の観測も実施している。
[編集] 施設
[編集] 105cm光学・赤外反射望遠鏡
- 性能
- 光学系:105cm リッチークレチアン反射式
- 合成口径比:F12
- 焦点系:カセグレイン焦点
- ナスミス焦点1(観望用)
- ナスミス焦点2(研究用)
- 架台:経緯台方式
- 観測時駆動範囲:高度角 15-88度角、方位角 真南±270度角
- ドーム直径:8m 観測時は望遠鏡に自動追尾
[編集] VERA局
- 20m反射式電波望遠鏡
日本国内におけるVLBI観測点の一つ。
[編集] 場所
〒907-0024 沖縄県石垣市新川(あらかわ)1024-1