石原英康
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
石原 英康(いしはら ひでやす、1975年8月7日 - )は、日本の元プロボクサー。
岐阜県岐阜市出身。大垣日本大学高等学校、駒澤大学卒業。左ボクサーファイター。戦績は21戦16勝(11KO)4敗1分。
[編集] 来歴
1998年5月4日にフライ級でプロデビュー。デビュー戦でいきなり当時の日本王者スズキ・カバトと対戦し6R判定勝利を収める。デビュー戦でいきなり世界ランカーとなり一躍脚光を浴びた。
しかし、3戦目でスズキ・カバトから代わった日本王者セレス小林を相手に、史上最短日本王座獲得を狙うが7RTKO負け(最短日本王座獲得記録は、辰吉丈一郎の4戦目)を喫し、6戦目には元WBA世界王者ヘスス・ロハス(ベネズエラ)にKO負けするなど、長い不遇の時期が続いた。
その後スーパーフライ級に階級を上げ、2002年7月7日ジョエル・アビラを倒し、OPBF東洋太平洋王座を獲得した。その王座を2回防衛した後返上し、2004年5月16日にWBA同級暫定王座決定戦に出場。
当時1位のマルティン・カスティーリョ(メキシコ)と互角の戦いを演じ、判定では石原有利で迎えた11Rに、痛烈なダウンを喫し、逆転TKO負けで世界王座獲得はならなかった。
2005年6月26日に、今度は王者となったマルティン・カスティーリョに挑戦したが判定負けし、この試合を最後に引退した。
デビュー戦で日本王者を倒す大金星を挙げて、将来の世界王者として大いに期待されたものの、東洋太平洋王座のみが残った中堅のボクサーに終わった。