矢田寺
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矢田寺(やたでら)は、奈良県大和郡山市にある寺院。正式には矢田山金剛山寺(こんごうせんじ)という。所蔵する延命地蔵菩薩は日本最古と言われる。
ここはまた別名「あじさい寺」とも呼ばれ、境内には約8000本、60種のアジサイが植えられている。 さらに矢田寺大門坊では、古くより容眞御流(ようしんごりゅう)華道の家元として、華道研究も盛んに行われている。
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[編集] 歴史
約1300年前、天武天皇の勅願により智通が開基。七堂伽藍四十八坊を造営、十一面観音菩薩と吉祥天を安置したという。その後の戦乱などにより多くを焼失し、現在は矢田寺北僧坊・矢田寺大門坊・矢田寺念仏院・矢田寺南僧坊の4つの僧坊を総称して矢田寺と呼ばれている。
矢立寺の名は万葉の昔からの地名が矢田の里であったことに由来する。
[編集] 建造物
- 本堂(奈良県指定文化財)
[編集] 文化財
[編集] 重要文化財
- 木造地蔵菩薩立像-矢田寺本尊。
- 木造阿弥陀如来坐像
- 木造地蔵菩薩立像
- 木造閻魔王倚像(奈良国立博物館寄託)
- 木造司録坐像(奈良国立博物館寄託)
- 木造虚空蔵菩薩坐像(矢田寺北僧坊所蔵、奈良国立博物館寄託)
- 木造毘沙門天立像(矢田寺南僧坊所蔵)
- 絹本著色矢田地蔵縁起
[編集] 奈良県指定文化財
- 木造二天王立像(頭部新造)2体
- 梵 鐘