盛土
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盛土(もりど)とは、低い地盤や斜面に土砂を盛り上げて高くし、平坦な地表を作る、または周囲より高くして道路や鉄道を通す工事。またその工事によって排出される土砂のこと。
住宅地の開発や道路整備などで平坦な地表が必要なときに行われることが多い。しかし軟弱な地盤の上にただ土を盛り上げただけでは時とともに地盤沈下が発生しやすい。それを防ぐため、転圧や地盤の改良工事などの対策をあわせて行う。
公共工事の場合、盛土に要する土はかつては地山から購入土として買ったものを使い、切土や掘削などで生じた発生土は処分場での埋め立て処分とする場合が多かったが、それに対する費用的な批判(土の購入にも処分にも費用が発生するため)や環境対策などの観点から、現在は公共事業・民間の需要に関わらず、発生した土を別の工事で使うための情報交換システムの構築が行われている。
[編集] 関連項目
- 切土 - 盛土の対義語