甲斐道太郎
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甲斐 道太郎(かい みちたろう、1925年(大正14年)11月25日 - )は、日本の法学者。専門は法社会学、民法。鹿児島県生まれ。
イギリスが資本主義成立の先進国とされるのに対し、イギリスより後進国とされたドイツの法律が近代的法律のモデルとして引き合いに出されることに疑問を持ち英国土地制度史から土地所有権の研究を始める。 法解釈論争、判例論争にも関わりその際「戦後の法律学は科学性に対するせつないまでの憧憬を示している」と主張し、論争相手でもあった星野英一に名言と言わしめた。
関西水俣病訴訟、大阪空港訴訟、サラ金問題などにも積極的に取り組む。
指導教官は磯村哲で一番弟子にあたる。
[編集] 略歴
京都大学卒、特別研究生を経て甲南大学、大阪市立大学、龍谷大学、京都学園大学で教授を務める。大阪市立大学名誉教授。
[編集] 主著
- 土地所有権の近代化
- 法の解釈と実践
- 不動産法の現代的展開