獅子の分け前
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[編集] あらすじ
ライオン(獅子)とロバとキツネが狩に出かけた。たくさん獲物が取れたので分配する事になり、ロバが3匹に平等に分けたところ、ライオンはこれに怒ってロバを食べてしまった。そしてキツネに再度分配を命じた。キツネは心得て、大部分をライオンのものとして、自分はわずかな物を取っただけだった。今度は満足したライオンが、なぜこのように分けたのかと聞くと、キツネは答えた、「ロバの運命が、私にこの分けかたを教えてくれました」。
[編集] 教訓
身近な者の不運や災難は、人に分別(或いは処世の知恵)を与える。
またこの話は、強い者、権力のある者が利益を独り占めするという、古今東西不変の真理の表現でもある。