牛伏寺断層
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牛伏寺断層(ごふくじだんそう)は、長野県松本市と塩尻市を通る活断層である。糸魚川静岡構造線活断層系中部を構成する断層の1つとされる。左横ずれの変位様式をもつ。
松本市の中心市街地の南に位置する中山丘陵から、ほぼ山地と盆地の境界付近を北北西-南南東方向に走っている。全体的に牛伏川(うしぶせがわ)に沿っており、松本市並柳から中山を経由し崖の湯へと伸びている。断層線の長さは7kmである。
直線状の断層崖が非常に明瞭であり、崖に沿って両側の河川や丘陵が食い違っている。活断層の活動度を示す平均変位速度(1000年間の平均変位量)は8~9m/1000年と考えられており、日本の内陸における活断層としては飛びぬけて高い。
30年以内のマグニチュード6・5以上の地震発生確率が25.21%とずば抜けて高く、今後数百年間にM(マグニチュード)8クラスの大地震を引き起こすと考えられており、その動きが注目されている。地震に関するテレビ番組では断層がらみの話になれば必ず扱われる。もし地震が発生したら松本市内だけで1200人の死者が出るとされ、対策が急務なはずだが、非常用の物資の備蓄などの自治体の行動はあまり進んでいない。最後に活動したのは約1200年前と考えられている。
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