片倉館
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片倉館(かたくらかん)は、長野県諏訪市上諏訪温泉の温泉施設である。財団法人片倉館が管理している。 深さ1.1メートルの千人風呂で有名。
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[編集] 概要
上諏訪温泉に属し、泉質は単純温泉、慢性関節リューマチ、神経痛、糖尿病、胃腸病等に効能を持つ。源泉温度は約70度。
建物は、森山松之助が設計し、1928年(昭和3年)に竣工した、洋風(定型的には当てはめがたいが、ゴシックリバイバルもしくはロマンティックリバイバルに近い)建築である。諏訪市指定有形文化財。
温泉大浴場およびサウナ等を備える浴場棟および、娯楽・文化交流を目的とした会館棟からなる。浴場部分は鉄筋、会館部分は木造。全敷地面積3,180坪(10,492m2)のうち、建坪751坪(2,479m2)。
片倉館同系経営の諏訪湖ホテル(隣接)宿泊者には無料の入浴券が進呈される。
[編集] 歴史
片倉財閥の2代目社長、片倉兼太郎が、欧米の視察旅行を行った際に、諸国は文化福祉施設が充実しており、それに感化され、帰国後、諏訪に文化福祉施設を作りたいと切望。片倉同族に支援を受け、基金60万円で、「財団法人片倉館」を設立(1929年認可)した。
当時は千人風呂とスチームサウナが設置されていたが、内装改修とともにスチームサウナが取り外され、ラドン浴室が設置された。
[編集] 設備
[編集] 浴室棟
- 大浴場(千人風呂)
- 幅4m、長さ7.5m、深さ1.1m。浴槽底には玉砂利が敷かれ、程よい刺激を足の裏に与える。歩行するとさらに強い刺激を得ることができる。浴槽縁には2段の段差があり、深いほうの段差に腰をかけるとちょうどいい深さで入浴することができる。内装にも凝っており、入浴しながら建物の彫刻、ステンドグラス等も見て楽しむことができる。
- ラドン温泉
- 深さは通常の公衆浴場程度である。ジャグジーがついている。大浴場とは壁で仕切られているため、湯気が循環し、浴室の温度は高い。浴槽の縁に座っているだけで汗が流れてくるほどである。水温は39度程度とややぬるめの設定となっている。
- 休憩室・食堂
- 家族室(2室)
- 3から10名で利用できる個室。
- 貸広間
- 250畳舞台つきの大広間をはじめとして、大小の広間がある。
[編集] 利用料金
- 入浴料金:大人400円、子供300円
- ロッカー・休憩所利用料別料金
[編集] アクセス
- 鉄道利用
- 自家用車等