無期限くりこし
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
無期限くりこし(むきげん-)とは、2006年8月1日に開始したauの無料通話くりこしサービスである。
目次 |
[編集] 概要
これまで無料通話くりこしサービスではボーダフォン(日本法人、現・ソフトバンクモバイル)(自動くりこし)やNTTドコモ(2ヶ月くりこし)に対して出遅れていた。そこで2006年1月に3ヶ月くりこしを8月よりスタートすると発表した。その後6月に無料通話分を無駄なく利用できるようにと無期限くりこしとしてサービスを開始した。しかしながら、繰り越せる額には上限があるほか、パケット料金には充当されないなど利用にあたっては注意が必要である。そもそも、最下位のプラン以外で無料通話が何ヶ月も余るということは料金プランの見直しが必要である。
[編集] 特徴
繰り越し期限がないことが最大の特徴であり、利点である。しかし、以下の制限事項が見られるため、注意が必要である。
[編集] 制限事項・留意点
- 併用できないサービス・プランがある。
- ガク割・スマイルハート割引・シングルサービスとの併用はできない。
- 家族割加入の場合は、申し込みが必要。
- 「無期限くりこし」と、月々の無料プランを家族で分け合う「家族分け合いコース」からどちらかを選ぶ。
- 繰り越し額に上限がある。
- 繰り越し期間は無期限であるが、繰り越せる上限額が料金プランによって定められている。以下は、CDMA 1X WINのプランである。おおむね3ヶ月から5ヶ月程度の無料通信が繰り越せる。
-
プランと繰り越し上限額
(CDMA 1X WIN)プラン 上限額 無料通話 プランSS 5,000円 1,000円 プランS 10,000円 2,000円 プランM 15,000円 4,050円 プランL 20,000円 6,300円 プランLL 36,000円 12,000円
- なお、料金プラン変更を行った場合は、上記上限額の範囲内で繰り越しが行われ、上限額を超えた分は無効となる。
[編集] パケット料金の取り扱い
ダブル定額(ライト含む)を選んでいる場合は問題とならないが、パケット料金を従量制とし、かつパケット割を併用している場合は、以下の点で注意が必要である。
- パケット割の無料通信は繰り越されない。
- 基本プランのみが対象である。
- パケット割を併用している場合、繰り越した無料通話はパケット料金には使えない。
- 繰り越した無料通話は通話料金のみに適用され、パケット料金としては使えない。パケット料金に充てられるのは、当月の無料通信のみである。
[編集] 他社の同様なサービス
- 自動くりこし - ソフトバンクモバイルのサービス。J-フォン時代の2001年2月1日に開始。
- 2ヶ月くりこし - NTTドコモグループのサービス。2003年11月1日に開始。
[編集] 外部リンク
KDDI au:無期限くりこし(関東・中部対象)