源希望
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源希望(みなもとのまれもち、治承三年(1179年)-没年未詳)は平安時代末期から鎌倉時代初期にかけての武将。源希義の次男。母は平田継遠の娘。通称・吉良八郎。吉良希望とも。
治承4年(1180年)、父の希義が平家に攻められて自害した際わずか二歳であり、難を逃れて土佐国内に潜伏。しかし建久5年(1194年)4月に、亡父の旧友であった夜須行宗に伴われて伯父で鎌倉幕府将軍の源頼朝に拝謁し、吉良荘(高知県吾川郡春野町)を賜った。以降「吉良」を名乗りとし、土佐吉良氏の始祖となる。
以上は系図に記された故事であるが、吾妻鏡などの公式記録には同様の記述がない。このため、希望の実在自体を疑う見方も存在する。