河下水希
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ウィキポータル |
日本の漫画作品 |
日本の漫画家 |
漫画原作者 |
漫画雑誌 |
カテゴリ |
漫画作品 |
漫画 - 漫画家 |
プロジェクト |
漫画作品 - 漫画家 |
河下水希(かわした みずき、女性、8月30日 - )は、日本の漫画家。静岡県出身。A型。代表作に『りりむキッス』(全2巻)や、『いちご100%』(全19巻)などがある。かつては桃栗 みかん(ももくり みかん)のペンネームで活動。
目次 |
[編集] 来歴
1992年末頃から桃栗 みかんのペンネームでイラストレーターとして活動を開始。「小説JUNE」(マガジン・マガジン刊)等の雑誌や、集英社、角川書店から発行されたライトノベルで表紙、挿絵を手掛ける。
同人誌の発表経験はあったが、1994年に「OFFICE YOU」(※)誌上で『高校男子BOYS』の連載を開始し、漫画家として本格的に商業誌デビュー。次に発表した『空の成分』からは原作から全て手掛けるようになる。この頃まではボーイズラブ作家としての側面が強い。
1998年からは、「ぶ~け」(※)や、その増刊誌「ぶ~けデラックス」にて『あかねちゃんOVER DRIVE』『かえで台風』等の少女漫画を発表。雑誌に合わせて低年齢層向けに作風を一新するが、現在に通じる少年誌向けの作風も垣間見せている。また、この頃と前後して同人活動、イラストレーターとしての活動は少なくなり、1999年以降は商業誌での漫画作品の執筆に専念してゆく。
2000年春からは「週刊少年ジャンプ」(※)に活動の場を移すと同時に、ペンネームを河下 水希に改め、『りりむキッス』『いちご100%』等を発表。現在は不定期に読切作品を発表中。ジャンプでは珍しく、既連載作家の下でアシスタントなどを務めてデビューする、いわゆる生え抜き組ではない作家の一人である。
(※…全て集英社刊)
[編集] 作風
発表した作品のジャンルは広義的には専らラブコメディ。繊細なタッチが特徴の高い画力が最大の持ち味で、現在は少年漫画向けのお色気シーンを前面に押し出したコメディテイストと、少女漫画的な心情描写・演出を併用する両性的な作風。特に、これらを活かした魅力的で可愛らしい(主に女性の)キャラクターの創出には定評がある。また、読者層や発刊ペースの異なる掲載誌に移ってもそつなくこなす柔軟性も持つ。一方で、(特に男性読者に対するサービス的な意味での)きわどいシーンが目立つ作風には賛否両論あり、また長期連載におけるストーリー作りには難があるとする意見もある。
[編集] 作品リスト
[編集] 漫画
[編集] 桃栗みかん 名義
- 高校男子BOYS(全1巻・原作:花衣沙久羅、YOUコミックス)
- 空の成分(全1巻、YOUコミックス)
- かえで台風(全1巻、ぶ~けマーガレットコミックス)
- …同時収録『気ままに女子高生』
- あかねちゃんOVER DRIVE(全2巻、ぶ~けマーガレットコミックス)
- …同時収録『催眠戦士アキラくん』(1巻)、『other side A girl』『目覚めのKISSとテディベア』(2巻)
[編集] 河下水希 名義
- りりむキッス(全2巻、ジャンプコミックス)
- 夏色グラフィティ(「赤マルジャンプ」2001年夏号掲載の読切作品・41P)
- いちご100%(全19巻、ジャンプコミックス)
- 氷姫奇譚(「週刊少年ジャンプ」2006年No.04・05合併号掲載の読切作品・45P)
- 彼女と夏と僕(「赤マルジャンプ」2006年夏号掲載の読切作品・袋とじオールカラー8P)
- 秋色妄想日和(「ジャンプ The REVOLUTION!」2006年号掲載の読切作品・袋とじオールカラー8P)
[編集] イラスト
※全て桃栗みかん名義
- 小説JUNE…掲載された小説の挿絵や表紙を幾度か手がける。
- 『アル-ナグクルーンの刻印』シリーズ(全5冊/著:響野夏菜)
- 『爆走ボーイズ』シリーズ(全3冊/著:須和雪里)
- 『炎雷のレジェンド』シリーズ(全5冊/著:青木弓高)
- 『時の竜と水の指環』前編・後編(全2冊/著:樹川さとみ)
- 『暗黒呪歌伝』シリーズ(全2冊/著:小山真弓)
- 『貝殻にウォークマン』(著:松岡なつき)
[編集] アシスタント
- 小林ゆき
- 阿部国之