沖の島
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沖の島(おきのしま)とは、愛媛県宇和島の沖合い、日振島のすぐ北に位置する、面積0.18平方キロの小島。無人島。「沖ノ島」と表記するものもあるが、国土地理院の地形図の表記に従い、この事典では「沖の島」とする。
日振島の北端から約600メートル沖合いに位置する。元は小島が4つあった模様だが、砂州により結合して一つの島となっている。 標高70メートルの小山で、アコウ樹等が自生しており、周囲には砂洲が広がっている。島のすぐ東には同様の無人島である竹ヶ島がある。
太平洋戦争の前頃には、日振島の北部、能登集落の漁民がテングサ等を採取する共有地であった。現在でも、周囲は好漁場である。 桟橋が設置されており、近づきやすくなっているとはいうものの、四国本島から容易に行ける場所ではない。定期航路等はない。
島の東部の砂洲にはハマユウが群生し、愛媛県指定の天然記念物となっている。一時は害虫により壊滅的な打撃を被っていたが、地元中学生の世話等により、よみがえっている。
行政区画としては宇和島市に属する。