江戸前鮨職人きららの仕事
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『江戸前鮨職人きららの仕事』(えどまえすししょくにん きららのしごと)は、早川光(作)、橋本孤蔵(画)による漫画作品。およびこれを原作とするテレビドラマ作品。
目次 |
[編集] 概要
2002年、集英社の「MANGAオールマン」10号より連載開始するも、同誌の休刊(同年15号)により、「スーパージャンプ」(19号より)に連載誌を移す。2006年10月現在も連載中。
「スーパージャンプ」移籍後、ライバル・坂巻慶太の登場により、鮨職人同士が腕前を競い合うスシバトル漫画に変貌。人気を博している。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 登場人物
- 海棠きらら
- 幼い頃母を亡くし、鮨職人の祖父に育てられたため、伝統的な本手返しが使える。祖父が病に倒れ、一人で店を切り盛りしようとするが力不足を痛感。唐津にある名店・辰巳ずしへ修業に向かうが、すし慶太の攻勢により辰巳ずしは窮地に立っていた。店を救うため坂巻に勝負を挑み、奇跡的に勝利する。帰京後、自宅の鮨屋・藤重を守るためスシバトルに参戦。祖父や秤谷から江戸前鮨の伝統技術を継承した江戸前最後の遺伝子。
- 坂巻慶太
- 銀座で十年間、江戸前鮨職人の修業を経たのち九州で回転寿司チェーン・すし慶太を開業し業界の風雲児となる。ライバル店潰し(と、石塔返し習得)のために辰巳ずしを手に入れようとするが、海棠きららにまさかの敗北を喫する。その後、回転寿司チェーンを外資に売却し、いち鮨職人として再起を期する。銀座に戻った慶太は辻斬りと称する道場破り的な鮨勝負を繰り返し、老舗の暖簾に胡座をかいた鮨職人達の鼻を折った。その流れでTV局と組みスシバトル21を開催し自らも参加。硬直化していた鮨業界の革命児と呼ばれる。
- 神原朱雀
- 松葉鮨先代親方の孫。北山翠峰に見出されスシバトルに参戦。才能(絶対味覚)に裏打ちされた高いプライドの持ち主。準決勝で坂巻を追いつめるも、経験の差により敗退する。決勝では高野に代わり解説者となる。
- 高野有樹
- 雑誌『グルマン』の辛口編集者。取材で知りあったきららや坂巻にのめり込む。スシバトルの解説者となるが、博覧強記が買われてスシバトル審査員(決勝)となる。
- 亀山忠
- 辰巳ずしの鮨職人見習い。スシバトルではきららの助手となるが、口先ばかり一人前で、腕の方はまだまだ。
- 秤谷小平治
- 鮨の三大神のひとり(鬼神)と呼ばれた伝説の渡り職人。きららの祖父・重光との因縁からきららの師匠となる。
- 藤原重光
- 銀座の伝説の名店松葉鮨の職人として将来を嘱望されていたが、秤谷との対決に敗れたショックで店を辞し、下町で藤重を開業する。のちに血の繋がりのない孫娘・きららを育てるが病に倒れる。
- ミッシェル・マシュラン
- フランスのマシュラン社会長で、ヨーロッパで最も格式を誇るグルメガイドブックを発行している(モデルはミシュラン)。その日本版を出すために来日するも、最高位三つ星に値する鮨屋が無いことに失望するが、スシバトル審査委員長に就任。スシバトル優勝の副賞として優勝者の店に三つ星を与えることを宣言した。
- 篁舜光
- 唐津在住の陶芸家(人間国宝)。美食家で早くから坂巻やきららを評価している。スシバトル審査員(1回戦、2回戦、準決勝第2試合、決勝)。北山翠峰とは美術学校時代からの腐れ縁。
- 英 公子
- 旧華族の令嬢であり、世界の美食を極めたという料理研究家。官能的な批評が持ち味。スシバトル審査員(1回戦、準決勝第2試合、決勝)。
- 峨々蒼々太
- スシバトルを主宰するJテレビジョンの社主。その地位を利用して出場者を交代させたり、ゴリ押しで自らがスシバトル審査員(2回戦、準決勝第1試合)になったりと大会を私物化するが、準決勝第1試合、坂巻の鮨によって改心する。
- 小南由希
- 雑誌『グルマン』のライター。今時 (?) の若い女性だが、富裕な家庭に生れ育ったため一流の感性と教養を備えている。スシバトル審査員(準決勝第1試合)。味覚以外の感覚にも基づいた審査により、準決勝のキーパーソンとなった。
- 北山翠峰
- 日本画壇の重鎮にして美食家。スシバトルに子飼いの神崎朱雀を送り込むなど暗躍する。
- 和久井五郎
- 銀座の老舗甚五郎の親方。暖簾に胡座をかいた傲慢な男だったが、きららの辻斬りに破れてからは鮨職人の心を取り戻し、以後はきららを影から支えている。
- タッド松岡
- 甚五郎での修業後、大阪の割烹を経てニューヨークに渡る。それまでの経験を土台とした創作料理で成功し、三ツ星レストランのオーナーシェフとなる。修業時代に知りあったライバル坂巻の招聘を受けスシバトルに参戦。1回戦は師匠・和久井を破り恩返しをするが、2回戦できららに破れる。
- 錦織サトル
- かつて日本一のマグロを握るといわれた名店錦織の息子。大学卒業後に店を継ぐが、それまで店にいた坂巻たち職人が退去したこともあり店は没落。意趣返しとしてスシバトル1回戦で坂巻の弱点を突く戦術をとるが敗北。その後、坂巻に弟子入り(2回戦以降のサポート)。彼の背中を追いかけている。
- 北邑美和
- 金沢の名店兼六寿司に初めて採用された女性で、叩き上げで東京支店長になった。スシバトル1回戦できららと対戦。ポッと出のきららに敵意を持つが対戦後に和解。日本海のキトキトの魚を紹介するなど、きららのバックアップ要員になる。
- 永田龍児
- 鮨の三大神のひとり(龍神)である小貝時宗最後の弟子。鮨職人の修業後、福岡で魚の仲買人をして目利きの修業をした経歴を持つ。きららの父・博章の弟子でもある。スシバトル準決勝では鯛尽くしで勝負するがきららに粘られ敗北。
- 里見新一郎
- 江戸前寿司技術コンクールで2年連続日本一になった、スシサイボーグの異名を持つ若手実力派。2回戦で坂巻に敗れるも、準決勝では神崎のサポートとして参加。
- 海棠博章
- 海棠巳之吉の孫で、本人も渡り職人。龍神・小貝時宗の弟子。藤重に渡りとして来た際、手伝いの娘と懇ろになるが彼女を捨てて店を去る。不憫に思った藤原重光が身重となっていた娘を養女として引き取った。後日生まれたのがきららである。
- 海棠巳之吉
- 鮨の三大神のひとり(雷神)で、石塔返しを使う伝説の渡り職人。晩年は平岡辰蔵(辰巳ずし・先代)の後見人となり、唐津で生涯を終えた。生前、幼少期の曾孫(きらら)と会ったことがある。
[編集] テレビドラマ
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2005年5月25日に水曜プレミア枠で、2時間ドラマ『水曜プレミア 江戸前鮨職人 きららの仕事』として 21:00-22:54に放送された。
[編集] 放映データ
- 2005年5月25日 21:00-22:54(水曜プレミア枠)
- TBS系列
[編集] キャスト
- 海棠きらら- 国仲涼子
- 坂巻慶太 - 保坂尚輝
- 高野有樹 - 勝村政信
- 亀岡忠 - 東貴博
- 藤原重光 - 鹿内孝
- 平岡ミツ - 波乃九里子
- 北山翠峰 - 長門裕之
- 服部幸應
- 小林カツ代
- 秤屋小平治 - 田中邦衛
[編集] スタッフ
- 脚本:関根俊夫
- 演出:森田光則
- プロデューサー:森田光則、倉貫健二郎
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- WATER - 原作者・早川光のサイト
- スーパージャンプ公式サイト
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