水筒
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水筒(すいとう)は水などの飲料を携帯するための容器である。かつては、水道や商店、自動販売機などが現代ほど配備されていなかったために、旅行や農作業だけでなく通勤や通学時、場合によっては街中を歩くときにさえ用いられた。 またシルクロードの隊商のような、ひとつで数十リットル以上を運ぶ水袋や水樽なども、水筒と言うこともある。
しかし、1990年代末より、10代・20代の若年層を中心に、水筒の代替として、ペットボトルが使用されており、水筒が使用される機会は減少している。ペットボトルを持ち歩く際は、別売のペットボトルカバーやタオルなどに包ませて保温性(保冷性)を高めて使用することがある。ペットボトルと似た「直飲ボトル」と呼ばれる水筒も販売されている。
水筒の材料として、近世までは皮袋や植物(竹や瓢箪など)が用いられてきた。 しかし、一般に水が漏れることが無く、携帯が容易で、なおかつ生活必需品であるため入手・加工しやすいものであれば何でもよかった。(実際に陶製の水筒なども多くある) 近年はステンレスなどやプラスチックなど樹脂で作られたものが大半を占めている。
[編集] 魔法瓶
魔法瓶のうち、とくに携帯性を考えてあるもの、あるいは単に魔法瓶を指して、広義に水筒と言うこともある。